@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064970, author = {吉田, 英治 and 平野, 祥之 and 田島, 英朗 and 稲玉, 直子 and 錦戸, 文彦 and 村山, 秀雄 and 伊藤, 浩 and 山谷, 泰賀 and 吉田 英治 and 平野 祥之 and 田島 英朗 and 稲玉 直子 and 錦戸 文彦 and 村山 秀雄 and 伊藤 浩 and 山谷 泰賀}, month = {Apr}, note = {1.背景・目的 PET装置の体軸視野は一般的に約20 cmであり、全身を撮像する際には複数のベッド位置での測定が必要となる。一方、また、マイクロドーズ試験等においては全身を一括で測定できるPET装置が切望されており、非常に体軸視野の長いPET装置1),2)も提案されているがコスト等の問題で未だ実現されていない。本研究では測定対象部位ごとに体軸視野を可変なPET装置の実現可能性についてシミュレーションを元に検討した。 2.方法 考案した多層円筒型PET装置(Axially extendable multiplex cylinder PET: AEMC-PET)(図1)はシンチレータと半導体受光素子であるSiPMを積層した独立型3次元検出器(図2)から構成され、3次元検出器の各層を体軸方向にスライドさせることで従来と同程度の量のシンチレータで大幅な体軸視野の拡張が可能になる。従来のPETのでは複数のベッドポジションでの撮像が必要となる頭部から心臓までをカバーするような計測や上半身一括撮像適宜選択してダイナミックに計測することが可能となる。体軸視野を拡張するとシンチレータ厚が薄くなることで感度の低下が懸念されるが、視野の拡大よって測定回数を低減できると考えられる。また、本手法はOpenPET3)-5)と併用可能である。 3.結果・考察 図3に視野中心に180 cmの線線源をおいた場合の感度を示す。人体のサイズを模擬した線線源は体軸視野を延長するに連れ、検出器リング内含まれる線線源の割合が高くなるため、感度は向上する。OpenPET時には検出器リング内に含まれる線線源の割合は変わらないが、立体角が低下するので感度はわずかに減少する。 図4に直径180 cmの円筒ファントムを想定した際のピークNECR(PETのS/N評価で用いられる指針、雑音等価計数)の値を示す。ピークNECRは体軸視野60 cmまで向上し、それ以降は減少傾向を示した。体軸方向を延長することで、線源が検出器リング内に含まれる一方、傾斜した同時計数線を取得する割合が増えるため、ファントム内での吸収及び散乱が増加することが考えられる。従って、AEMC-PETでは測定ごとに最適な体軸視野を設定することで感度の向上が見込める。 4.結論 本研究では体軸視野を拡張可能なAEMC-PETを考案し、モンテカルロ・シミュレーションを元にその有用性を示した, 第105回日本医学物理学会学術大会}, title = {体軸視野サイズ可変型の新しいPET装置の提案}, year = {2013} }