@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064961, author = {鎌田, 正 and 鎌田 正}, month = {Apr}, note = {新たな重粒子線装置の建設には100億円以上が必要であり、陽子線でもその半額程度が必要となっている。最近では治療室が1室に限定された小型陽子線装置が開発され建設費はさらにその半額以下となっているようであるが、粒子線治療装置は通常の放射線治療装置と比較するとなお一桁以上高額の装置である。今後限られた資源のなかでこのような装置をどのように配置し、効率的に運用を図るかは医療経済の観点からも極めて重要なテーマとなっている。 まず粒子線治療の適応を明確にし、施設の有効利用を図ることが重要である。この点において線量分布の利点を生かして副作用の発生を抑えつつ治療の短期化を目指す研究が今後も重要となると考えられる。また粒子線の線量分布の利点は化学療法など他治療の併用も容易にしている。  いずれにしても通常のX線、陽子線、重粒子線の三者はお互いに対立するものではなく、それぞれの特長利点をうまく生かしてがん治療全体として他治療法を含めたいわゆるベストミックスの治療を目指すことが重要であろう。この分野に関連する基礎、臨床研究者も極めて少数である。今後、医療経済あるいは地域性を念頭においた適正な施設配置と関連分野の人材育成を図りつつ、基礎(放射線生物、物理)から臨床までの幅広い研究を継続的に進めることが必要であろう。, 第72回日本医学放射線学会総会}, title = {放医研での重粒子線治療の現状と目指すべきもの:リーダー・研究開発拠点の立場から}, year = {2013} }