@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064929, author = {山下, 慶 and 松本, 孔貴 and 李, 惠子 and 古澤, 佳也 and 山下 慶 and 松本 孔貴 and 李 惠子 and 古澤 佳也}, month = {Feb}, note = {近年、粒子線治療やIMRTなどの高精度放射線治療の普及により、がん患者に対する放射線治療の局所制御は目覚ましい向上を見せている。しかし、がん患者の予後により密接に関わる遠隔転移に関して、その制御が十分であるとは言い難く、転移抑制を目的としたさらなる基礎研究と治療法の探求が必須である。 ATPは細胞内においてエネルギー供与体として働き、細胞外では通常低い濃度に保たれている。しかし、細胞外からのストレス刺激によりATPは細胞外へと放出され、細胞膜上に発現するATP特異的受容体(P2受容体)を活性化させることで、様々な生理作用を発現させる細胞間情報伝達物質としての機能を果たすことが明らかにされてきた。近年、月本等により放射線照射によってATPが細胞外へ放出されることが報告され、放射線による様々な生物影響にATPが密接に関与していることが示唆される。また、細胞外ATPは細胞の遊走能や浸潤能に密接に関わるシグナル伝達経路にも影響を及ぼすこと、および低線量の低LET放射線によりその発現が亢進することから、我々の先行研究で得られている低線量域での転移能の亢進への関与が示唆される。 本研究では、先行研究で得られているX線の低線量照射時に見られた転移能の亢進に対するATPの関与を明らかにすることを目的として、X線照射により細胞から放出された細胞外ATPが細胞致死および転移能に与える影響について検討した。 本シンポジウムでは、X線照射前にATP分解酵素やATP特異的受容体阻害薬等の薬剤を添加することにより、細胞外ATPが豊富な状況や枯渇した状況下での細胞致死や遊走能の実験結果を報告すると共に、知見のない炭素線と細胞外ATPの関係性についても併せて報告する。, 第15回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {低線量放射線照射後のATP放出と転移能の関係}, year = {2013} }