@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064926, author = {李, 惠子 and 松本, 孔貴 and 山下, 慶 and 古澤, 佳也 and 李 惠子 and 松本 孔貴 and 山下 慶 and 古澤 佳也}, month = {Feb}, note = {現在、重粒子線治療などの高度先進医療をはじめ、がんに対する治療技術は確実に進歩しており、局所制御の向上と共に患者の生存率も上がっている。しかし、原発癌よりも患者の予後に影響を与えるとされる遠隔転移に関して、その制御は十分とは言えず、転移抑制を目的としたさらなる研究と治療法の探索が必要である。  Hsp90は細胞が熱等のストレス条件下に曝された際に発現が上昇し、細胞の増殖・生存や癌化に関わる種々の癌遺伝子産物やシグナル伝達分子と結合することで、これらの分子の細胞内での機能、局在、安定化をもたらす分子シャペロンとして機能することが最近明らかにされている。また、腫瘍細胞ではHsp90の発現が正常細胞よりも高く、生存における依存度も高いことから、Hsp90阻害剤はがん細胞特異的に作用することが知られている。  先行研究として、Hsp90阻害剤であるPU-H71が腫瘍細胞に対して高い放射線増感効果を示し、その放射線増感メカニズムとしてDNA修復タンパクRad51の発現量と focus形成の抑制が関与することを瀬川等が明らかにした。  本研究では、先の瀬川等の報告を受けてPU-H71と放射線の併用効果を細胞致死に加えて転移抑制の観点から検討を行うことを目的とした。予備実験として、マウス由来高転移性細胞を用い、細胞致死に対するPU-H71の濃度依存性、X線及び炭素線との併用による増感効果について検討を行った。その結果、PU-H71単独による細胞致死率はある濃度まで急激に増加するが、その後一定を保つことがわかった。また、X線との併用では低濃度で増感を示したが高濃度では増感は見られなかった。これに対し炭素線との併用では、X線では増感を示さなかった高濃度においても一部増感を示した。現在、転移抑制効果に関する遊走能及び浸潤能に対する効果を検討中である。これらの結果を受けて、PU-H71と放射線の併用による細胞致死効果及び転移抑制効果に関わる分子メカニズムの解析を行うと共に、移植腫瘍モデルを用いてin vivoでの増感効果と転移抑制効果についても検討を行う予定である。, 第15回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {HSP90阻害剤と放射線の併用による転移抑制効果}, year = {2013} }