@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064914, author = {矢島, 浩彦 and 藤澤, 寛 and 中島, 菜花子 and 平川, 博一 and 岡安, 隆一 and 藤森, 亮 and 矢島 浩彦 and 藤澤 寛 and 中島 菜花子 and 平川 博一 and 岡安 隆一 and 藤森 亮}, month = {Feb}, note = {放射線で誘発される損傷の中でもDNA二本鎖切断 (DSB) は重篤な損傷であり、重粒子線による癌細胞殺傷効果もDSB誘発が主たる要因になっていると考えられる。ヒト細胞において主要なDSBの修復系は非相同末端結合 (NHEJ: Non-Homologous End Joining) と相同組換え (HR: Homologous Recombination) によるものである。重粒子線によって生じたDSBは近傍に複数の損傷が同時に生じておりNHEJによる修復の効率が低いと考えられているが、損傷構造の複雑さが実際に両修復経路のバランスにどれほどの影響を及ぼしているか、詳細な検討はなされて来なかった。そこで私たちは、重粒子線照射に対する細胞の応答をX線と比較しながら解析した。HRの初期過程はDNA末端における一本鎖DNAの削り込み(DNA end resection)であり、そこで中心的な役割を果たすCtIPと、その後に一本鎖DNA上に集積するRPAのリン酸化を調べた。その結果、重粒子線照射によって強いシグナルが誘発され、また、粒子線の飛跡上に生じたDSBの85 %はresectionを受けていることが明らかになり、HRへと進行して修復される事が示唆された。さらに、G1期細胞の40 %程度は重粒子線照射の後にresection活性を示すことが明らかになり、マイクロホモロジーを利用した末端結合 (MMEJ) によって修復されると考えられる。以上の基礎研究により重粒子線損傷の修復においてはresection/HR経路の寄与が大きいことが明瞭になったため、この経路が特に重粒子線治療において有効な増感標的となる可能性がある。, 第15回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {重粒子線治療における癌増感標的としてのDNA end resection/HR}, year = {2013} }