@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064848, author = {崔, 星 and 山田, 滋 and 鎌田, 正 and 崔 星 and 山田 滋 and 鎌田 正}, month = {Nov}, note = {【目的】原発性肝癌は肝細胞癌を中心に世界的にみても増加しており、日本では年間死亡数は3.4万人とがん死亡では3位に位置し、今後の有効な治療対策が強く望まれている。放医研では今まで300例近い重粒子線による肝癌治療を行っており、現在は少分割短期照射2回/2日照射法も導入され、良好な治療成績を得ている。本研究では、炭素線照射による肝癌幹細胞に対する生存及びDNA損傷や修復への影響をX線照射のものと比較検討する。 【方法】肝癌細胞株Huh7、HepG2を用い、放射線抵抗性や薬剤耐性と強く関与するとされる癌幹細胞を分離・同定し、これら癌幹細胞に対して、炭素線或いはX線照射前後のコロニー形成能、spheroid形成能、DNA損傷の違いを調べ、またSCIDマウスに移植し、腫瘍形成能の違いについて検討した。 【成績】Huh7、HepG2細胞においてCD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞はCD133-/CD90-、CD44-/ESA-細胞に比べ有意にコロニー形成数とspheroid形成数が多いことが認められた。CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞は、X線、炭素線照射に対しともに抵抗性を示すが、炭素線はより強い細胞殺傷能力が認められた。炭素線はX線照射に比べより強い腫瘍増殖抑制や高い治癒率が認められた。CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞におけるγH2AX foci数はX線、炭素線照射後1時間では大きな違いを認めなかったが、24時間後には炭素線照射細胞において明らかに多くのγH2AX fociを認めた。 【結論】以上より、肝癌細胞において、CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞は明らかに自己複製や放射線抵抗性を示しており、炭素線はX線照射に比べ修復困難なDNA損傷を与え、より強く肝癌幹細胞を殺傷することが示唆された。, 第25回日本放射線腫瘍学会}, title = {重粒子線によるヒト肝癌幹細胞生存率及びDNA損傷への影響}, year = {2012} }