@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064833, author = {菅野, 巖 and 関口, 優太 and 田桑, 弘之 and 正本, 和人 and 川口, 拓之 and 谷口, 順子 and 冨田, 裕 and 須藤, 亮 and 鈴木, 則宏 and 谷下, 一夫 and 伊藤, 浩 and 菅野 巖 and 関口 優太 and 田桑 弘之 and 正本 和人 and 川口 拓之 and 谷口 順子 and 冨田 裕 and 伊藤 浩}, month = {Nov}, note = {背景と目的:低酸素飼育下マウスが飼育期間と共に大脳皮質血管径の拡張とレーザードプラー血流計(LDF)による賦活血流反応性の低下を報告した。本研究では、同モデルでひげ刺激時の脳表動脈と穿通動脈の血管径を二光子顕微鏡で計測し両血管系の応答の相違を検討した。 方法:閉頭窓を設けたマウスを8%酸素濃度で飼育前(D0)、飼育後1週(D7)、2週(D14)、3週(D21)における覚醒下ひげ刺激に対する体性感覚野の脳表動脈と、深さ100、200、300μの穿通動脈の血管径を二光子顕微鏡で計測した。ひげ刺激は一本のひげに5秒間10Hz振動を30秒間隔で繰り返した積算動画を記録しこれより刺激時の血管径の変化率を計測した。D21以降のマウスでCO2負荷に対する脳表動脈と穿通動脈(深さ200μ)の血管径の変化率を測定した。全プロトコルでLDF脳血流変化率も測定した。 結果:ひげ刺激に対する脳表動脈の拡張率は飼育期間に依らず約10%を示した。これに対し穿通動脈の拡張率(括弧内)は、D0(15%)、D7(10%)、D14(9-7%)、D21(7-5%)と飼育期間と共に減少した。また、LDF血流反応性もD0(20%)、D7(15%)、D14(9-12%)、D21(5-9%)と飼育期間と共に減少した。一方、D21以降におけるCO2負荷に対する血管径の拡張率は脳表動脈と穿通動脈ともにD0からD21までほぼ同等であった。 考察:脳賦活時の脳表動脈と穿通動脈の血管径の変化を初めて独立に計測した。脳表動脈は低酸素飼育期間に依らず一様な拡張率を示したのに対し穿通動脈の拡張率は飼育期間と共に低下した。これは昨年報告のLDFによる脳賦活時血流低下率とほぼ一致しLDFの脳血流変化は基本的に穿通動脈の血管径の変化を反映していたことが示された。一方、CO2負荷に対しては両血管系共に同等に反応し血管平滑筋のCO2反応性は保持されていた。従って、賦活時の穿通動脈の血管拡張率低下の一因として低酸素暴露による神経から血管への信号伝達機序の障害が考えられた。, 第24回日本脳循環代謝学会総会}, title = {慢性低酸素飼育下マウスの大脳皮質体性感覚野における脳表動脈と穿通動脈のひげ刺激応答}, year = {2012} }