@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064826, author = {唐澤, 久美子 and 山本, 直敬 and 山田, 滋 and 若月, 優 and 鎌田, 正 and 唐澤 久美子 and 山本 直敬 and 山田 滋 and 若月 優 and 鎌田 正}, month = {Oct}, note = {【目的】リンパ節再発に対する重粒子線治療の治療成績を遡及的に分析し、効果と意義について検討した。 【方法】治療対象は、1)初回治療後のリンパ節再発、2)他に転移を有しない、3)ECOGのPSが0−2、4)腫瘍と放射線感受性の高い正常組織(腸管、膀胱など)との間に5mm以上の間隔があること、5)照射野が15cmを超えないこと、6)予後が6か月以上見込まれることを原則とした。症例によっては、腫瘍と正常組織の間隔を取るためにゴアテックスのスペーサーを治療前に挿入した。炭素イオン線治療は、3次元原体照射で、必要な例には呼吸動機を行い、2〜4門にて照射した。照射範囲は、肉眼的標的体積は再発リンパ節、臨床的標的体積は周囲の予防領域を含む領域、計画標的体積はそれに5mmのマージン(腸管は外す)を付けたものとし、週4回で48GyE/12回/3週間を基本とした。本治療終了後の薬物療法は主治医の判断にて行われた。 【結果】1996年12月から2012年の2月までで189例、233部位が治療された。年齢は32〜87歳、中央値65歳で、男性141例、女性92例であった。原発巣は、肺68、直腸44、膵臓12、子宮11、大腸8、胃・食道5、腎盂4、その他21で、組織学的には、腺癌160、扁平上皮癌37、移行上皮癌12、その他24であった。リンパ節の部位は、胸部92 、腹部 69、骨盤59、頸部13 であった。照射線量は、 30-38.4GyE 10、40-45.6GyE 18、48GyE 106、50.2-57.6GyE 84、60-64GyE 9、70.4-73.6GyE 6部位で23部位には照射の既往があった。経過観察期間は9年7か月から1か月で、中央値は1年6か月であった。3度以上の急性有害事象を認めず、3度以上の晩期反応は、再照射の1例における十二指腸出血のみであった。照射部位の再発・再燃は18例( 8 %)、領域再発は34例(15 %)、遠隔転移は 128例( 55 %)に認められ、2012年3月の解析時点で、115例が死亡しており、うち99例は原病死、16例は他因死であった。 6か月あるいは死亡まで経過観察できた204例における生存期間の中央値は2年2 ヶ月で、累積生存率は、1年77.3%、2年52.8%、3年42.5%、4年29.0%で、部位別では、2年生存率で肺癌45.4%、直腸癌42.6%であった。 【結論】局所制御率は良好で、有害事象も許容範囲内であったが、遠隔転移が多く全体としては生存率向上に結びついていなかった。今後は、リンパ節転移に対する局所制御が生存率向上に結びつく症例の同定、あるいはより有効な全身療法を検討すべきと考えられた。, 第50回日本癌治療学会学術集会}, title = {リンパ節再発に対する炭素イオン線治療の成績と評価}, year = {2012} }