@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064813, author = {山田, 滋 and 寺嶋, 広太郎 and 篠藤, 誠 and 安田, 茂雄 and 今田, 浩史 and 鎌田, 正 and 辻井, 博彦 and 山田 滋 and 寺嶋 広太郎 and 篠藤 誠 and 安田 茂雄 and 今田 浩史 and 鎌田 正 and 辻井 博彦}, month = {Oct}, note = {局所進行膵癌に対する治療は、1981年の無作為試験の結果から、5-FU併用放射線療法が標準治療とされてきた。1997年に報告された5-FUとGemcitabine(GEM)の比較試験により、GEM単独で5-FU併用放射線療法に匹敵する成績が示されたこと、その後行われた放射線化学療法の臨床試験の結果が相反することなどから、化学療法に対する化学放射線療法の優越性は定まらず現在に至っている。近年、GEM併用放射線療法やS-1併用放射線化学療法が施行され、5-FUの成績を上回る良好な成績が報告されてきた。1年生存率は50〜70%と良好であるが、2年生存率は20%以下と極端に低下する。膵癌細胞が一般の放射線に抵抗性であり、さらに膵周囲に胃・十二指腸など放射線感受性の高い臓器が存在するため十分な線量を癌に照射することができないため、局所制御が困難であることが要因の一つと考えられた。重粒子線は線量分布が優れている、生物学的効果が高いという2つの大きな特徴を有することから、腫瘍周囲の正常組織の照射線量を抑え、腫瘍にのみ殺細胞効果の高い放射線を集中させることが可能となる。我々は、重粒子線の安全性および有効性を確認する目的で2003年から“局所進行膵癌に対する重粒子線治療の第?/?相試験”を行い、さらに2007年から“重粒子線治療+GEM併用療法の第?/?相試験”を行っているので紹介する。 【方法】対象は、切除不能と診断され、病理診断がついている初回治療の浸潤性膵管癌である。重粒子線単独治療は38.4GyE/12回から開始し、照射効果と安全性を確認しながら5%ずつの線量の増加をおこなった。さらにGEM併用では重粒子線43.2GyE/12回+GEM400mg/m2(3回)から開始し、まずGEMを700mg,1000mgと増加し、ついでGEMを1000mg/m2に固定し、重粒子線の線量を5%ずつ増加した。 【成績】重粒子線単独試験では47例を治療した。本試験では52.8GyEまで線量増加を行った。局所制御率は45.6GyE以上の高線量群では1年で87%で、生存率は1年73%,2年では42%とであった。良好な局所制御率が得られたが、生存率は満足すべき結果ではなかった。GEM併用試験では2011年2月までに60例を登録し治療を施行した。DLT(Dose Limiting Toxicity)は3例のみで、好中球減少2例、胆管炎1例であった。12月以上観察された重粒子線52.8GyE+GEM1000mg投与群でも11例中DLTは1例も認められなかった。生存率は45.6GyE以上群では1年72%,2年では68%と良好な結果が得られている。, 第50回日本癌治療学会学術集会}, title = {局所進行膵癌に対する集学的治療の進歩-重粒子線治療の現状}, year = {2012} }