@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064777, author = {白神, 綾奈 and 甘崎, 佳子 and 平野, しのぶ and 中田, 章史 and 小林, 芳郎 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 白神 綾奈 and 甘崎 佳子 and 坂入 しのぶ and 島田 義也 and 柿沼 志津子}, month = {Sep}, note = {宇宙での長期滞在における宇宙放射線(重粒子線)による発がんリスクを知ることは、宇宙飛行士や将来的な人の宇宙滞在での安全のために重要である。また、重粒子線は、X線やγ線では治癒の難しいがんに対しても治療効果が高いことで注目されており、重粒子線治療の症例数も年々増加している。しかし、子どもの宇宙滞在や重粒子線治療適用のためには、重粒子線が子どもに与える影響に関するデータがまだ十分ではない。そこで、本研究ではマウスを用いて、子ども期の炭素線被ばくにより生じた胸腺リンパ腫(TL)の特徴を明らかにすることを目的とした。昨年の本大会では、B6C3F1雌マウスに1週齢時からの炭素線照射(1週間間隔で4回)によって誘発したTLは、12番染色体でのヘテロ接合性の消失(LOH)頻度が最も高いのに対して、4週齢時からの照射によって誘発したTLでは11番染色体で最も高く、被ばく時年齢によって異なることを報告した。本大会では、12番染色体のLOH高頻度領域にマップされるがん抑制遺伝子Bcl11bについて変異解析をした。本遺伝子は胸腺細胞の分化に重要で、TL発生の原因遺伝子であることが報告されており、人のT細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)でも変異が報告されている。TLのRNAとタンパクの発現解析は、各々PCR法とWestern blot法で行い、発現パターンや発現量の変動を解析した。正常胸腺におけるBcl11bの発現量と比べて、TLではBcl11bのRNAの発現量減少(77.3%:34/44)や発現なし(11.4%:5/44)、あるいはタンパクの発現量減少(47.7%:21/44)や発現量増加(11.4%:5/44)、または発現なし(11.4%:5/44)が認められた。これらの結果より、1週齢時からの炭素線照射によって誘発したTLにおいてBcl11bの発現異常が高頻度に起こっていることを明らかにした。現在、Bcl11b遺伝子の変異を解明するためsequence解析を行っており、Bcl11b遺伝子の変異についても報告する。, 第26回日本宇宙生物科学会学術集会}, title = {炭素線被ばくによるマウス胸腺リンパ腫でのBcl11b遺伝子の変異解析}, year = {2012} }