@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064742, author = {細木, 彩夏 and 細木 彩夏}, month = {Aug}, note = {放射線照射によって細胞中に多くの活性酸素 (ROS) が生じる。さらに、代謝の過程でミトコンドリアから漏れ出すROSもある。これらROSは細胞中のDNAやタンパク質、脂質などの生体分子に損傷を与え、細胞死や突然変異などの障害を起こす要因になっている。また、突然変異の蓄積は細胞をがん化する重要な原因の一つでもある。放射線照射および細胞代謝で生じるROSが細胞にどのような影響を与えているのか、それに対して,細胞の酸化ストレスに対する防御機構がどう応答するのかに関しての研究はまだ不十分である。 本研究では、ミトコンドリアに局在する抗酸化酵素をミトコンドリアで高発現(過剰発現)させる細胞株を樹立し、ミトコンドリアでの活性酸素の増産がSOD2などで抑制できることを実証した。そのうえで、放射線によって引き起こされるミトコンドリアの形態異常、細胞質全体で高まる酸化ストレス、ゲノムDNAの損傷のいずれもが、ミトコンドリアでのSOD2やGrx2aの高発現で抑制されることを証明した。これらの事実は、ミトコンドリアで発生した活性酸素が細胞全体に拡散し、その結果、その影響が核に及んでゲノム安定性を失わせていくという経路が、これまでのゲノムへの直接障害に加えて存在することが確かになったと言える。, 平成24年度東京RBC特別放談会}, title = {ミトコンドリア保護効果による細胞障害抑制}, year = {2012} }