@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064741, author = {柿沼, 志津子 and 尚, 奕 and 甘崎, 佳子 and 平野, しのぶ and 澤井, 知子 and 西村, まゆみ and 森岡, 孝満 and 今岡, 達彦 and 臺野, 和広 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 尚 奕 and 甘崎 佳子 and 坂入 しのぶ and 澤井 知子 and 西村 まゆみ and 森岡 孝満 and 今岡 達彦 and 臺野 和広 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {重粒子線(炭素線)がん治療は、X線やガンマ線では治癒が難しいがんに対しても治療効果が高く、現在先進医療として承認されている。しかし、重粒子線を用いた小児がんの治療は、子どもの放射線被ばく影響のデータが十分にないため、まだ行われていない。将来的に子どもにも重粒子線治療を適用するためには、重粒子線の子どもに与える影響に関する基礎データの蓄積が急務である。特に、治療部位周辺の正常組織に対する重粒子線の影響については、治療後の2次がん発生を制御するためにも充分に検討する必要がある。本研究では、胎児や子どもの放射線防護のために、重粒子線被ばくによる寿命短縮の被ばく時年齢依存性を明らかにすることを目的とした。  B6C3F1マウスの雌または雄に、ガンマ線(137Cs)または290 MeV/n炭素線(monoビーム、LET:13keV/µm)を、胎児期から成体期までの異なる年齢で1回全身照射した。照射は、胎生3日(着床前)、胎生13日(器官形成後期)、胎生17日(胎生後期)、生後1週齢(乳児期)、3週齢(幼若期)、7週齢(若齢成体期)または15週齢(成体期)で行った。ガンマ線の線量は、0.2 Gyから4.0 Gy、炭素線は0.2 Gyから2.0 Gyを用いた。マウスは照射後飼育観察を継続して終生飼育し、寿命短縮について雌雄差、被ばく時年齢および線量との関係を解析した。  ガンマ線照射では、7週齢照射において雌は雄に比べて強い寿命短縮が認められた。1週齢照射は、胎生17日や7週齢照射に比べて最も寿命短縮効果が強かった。驚いたことに、胎生17日2.0 Gy照射では、有意な寿命短縮は認められなかった。一方、炭素線照射による寿命短縮は、全ての被ばく時年齢においてガンマ線照射に比べて強く、1週齢の雌マウスで最も強かった。また、胎生17日照射も1週齢照射と同様に寿命短縮が認められた。炭素線によるガンマ線に対するマウス寿命短縮のRBEは、各被ばく時年齢における寿命短縮率の線量効果関係の傾きから計算した。得られたRBEは、胎生17日照射で雌雄各々2.7と5.4、1週齢照射で1.5と1.2、および7週齢では、1.2と1.7であった。寿命短縮の原因について被ばく時年齢による発がん臓器の違いに着目して考察する。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {炭素線照射によるB6C3F1マウスの寿命短縮の被ばく時年齢依存性}, year = {2012} }