@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064731, author = {小久保, 年章 and 井上, 達也 and 渡辺, 文子 and 柿沼, 志津子 and 樋野, 興夫 and 島田, 義也 and 小久保 年章 and 井上 達也 and 渡辺 文子 and 柿沼 志津子 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {放射線による腎がん誘発に関する報告は少ない。また一般に子どもは大人に比して放射線感受性が高い。本研究では胎児、こどもの放射線リスクを評価する一環として、被ばく時年齢依存性の観点から腎がんリスクについて検索を行った。 雄のEkerラットTsc2遺伝子ヘテロ型と雌のF344ラットを交配し、胎齢15、19日目、生後5、20、49日目にγ線0.5Gyと2Gyを照射した。照射後、生後27週齢で解剖を実施した。腎臓は10%中性緩衝ホルマリン液で固定後に病理組織標本を作製した。またこの腎がんモデル動物を用いて中性子線照射による腎尿細管の増殖性変化を検討するため、生後1週齢と7週齢の雌に中性子線0.5Gyを照射し、生後27週齢で解剖を行い、同様に病理組織標本を作製した。 γ線照射では、0.5Gyを照射したF1ラットにおいて、雄の生後5日目照射群で、腎尿細管の増殖性病変の増加がみられたが、尿細管が腫瘍化する頻度は対照群に比して違いは認められなかった。2Gyを照射したF1ラットでは、雌雄とも全ての照射時期で尿細管の過形成病変が認められた。また雌雄ともに胎齢19日目の照射群が対照群に比較して、明らかに尿細管が腫瘍化まで進む個体の増加がみられた。一方、中性子線照射では、γ線0.5Gy照射群に比して明らかに腎尿細管の増殖性病変の増加がみられたが、腫瘍発生数には違いは認められなかった。以上のことから、腎臓の細胞増殖活性が高い時期でのγ線の照射は、照射線量が高い場合は尿細管の腫瘍化を促進すると推察される。また中性子線は、γ線より低い線量で腎臓への影響が強く現れることが明らかとなった。, 第154回日本獣医学会学術集会}, title = {放射線誘発腎がんの被ばく時年齢依存性.}, year = {2012} }