@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064722, author = {劉, 翠華 and 鈴木, 雅雄 and アッサワプロンポーン, ナロンチャイ and Chew, Ming Tsuey and 金子, 由美子 and 村上, 健 and 劉 翠華 and 鈴木 雅雄 and アッサワプロンポーン ナロンチャイ and Chew Ming Tsuey and 金子 由美子 and 村上 健}, month = {Sep}, note = {目的:悪性中皮腫とは、胸腔又は腹腔の内側を覆う膜に悪性がん細胞が形成される病気であり、外科的手術や各種抗ガン剤が試されたもののその有効性は低く、生存期間は6〜8ヶ月と非常に短い。ヒト悪性胸膜中皮腫細胞によるX線及び重粒子線の放射線感受性について検討を行った我々の研究結果では、中皮腫細胞は高LETの炭素線に対して高い感受性を示す事が明らかになったが、分子レベルにおけるメカニズムについてはいまだに分かっていない。本研究は、重粒子線に対する中皮腫細胞の致死誘導メカニズムを遺伝子発現・タンパク質発現変化のレベルで検討することを目的として計画した。 材料と方法:細胞試料は、公的な細胞バンクより入手した6種類のヒト悪性胸膜中皮腫細胞株を用いた。コンフルエントに培養した胸膜中皮腫細胞株にX線或いは二種類の異なるエネルギーの炭素イオンビーム(13keV//µm,80keV/µm)を照射し、アポトーシスは蛍光染色法で、照射後6時間から72時間まで検出した。タンパク質発現変化は、BCL-2、SURVIVIN、P53に焦点を絞り、ウェスタンブロッティング法で照射後3、12、24時間で検出した。炭素イオンビームの照射は、放射線医学総合研究所重粒子がん治療装置(HIMAC)で核子あたり290MeVに加速された炭素イオンを用いた。 結果と考察:用いた6種類の中皮腫細胞について、X線や低LETおよび高LETの炭素イオンに対してアポトーシスは殆ど誘導されない事が判った。タンパク質発現変化の結果は調べたBCL-2、SURVIVIN、P53の三種類のタンパク質いずれも発現されまたは放射線照射により過剰に誘導されている事が判った。 以上の結果から、今回調べた6種類のヒト中皮腫細胞株において、高LETの炭素に対する高い細胞致死感受性はアポトーシスが主たる原因ではない事が示唆された。その考えられるタンパク質発現レベルでのメカニズムとして、アポトーシス抑制タンパク質であるBCL-2、SURVIVIN が発現また過剰に発現しアポトーシスが抑制された可能性が示唆される。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {炭素イオンビームにおける中皮腫細胞致死メカニズムの解析}, year = {2012} }