@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064717, author = {塚本, 智史 and その他 and 塚本 智史}, month = {Sep}, note = {【目的】リソソームは細胞内で分解を担う重要なオルガネラである。リソソーム 内には酸性環境下で働く多種多様な分解酵素が含まれ、リソソーム内に取り込ま れた物質はその構成単位にまで分解される。これまでの研究からリソソームの機 能は単なる分解だけでなく、細胞内の様々な生理機能と関連していることが明ら かとなっている。受精後の初期胚発生においても、オートファジー・リソソーム 経路が着床までの胚発生に必須であることが明らかとなっている。しかし、着床 前胚のリソソームの形態や活性ついては未だ不明な点が多い。そこで我々はマウ ス受精卵の発生過程におけるリソソームの形態や活性の変化とリソソームの機能 不全が胚発生に与える影響を多面的に解析した。 【方法】発生過程におけるリソソームの形態を観察するために、未受精卵と着床 までの各時期の受精卵をLysoTrackerで染色後に共焦点型顕微鏡で観察した。次 に、リソソーム内の主要な分解酵素であるカテプシンBとDの抗体を使ったウェス タンブロット法によって、発生過程におけるカテプシンの活性状態を検討した。 リソソームの機能不全が胚発生に与える影響を解析するために、リソソーム膜の 構成タンパク質であるLampのsiRNAを受精直後に顕微注入してその後の胚発生を 観察した。さらに、カテプシン阻害剤などの薬剤処理による影響も併せて観察し た。またリソソーム不全が微細構造に与える影響について電子顕微鏡を用いて解 析した。 【結果】リソソームは受精卵に豊富に存在するものの、時期特異的にサイズが変 化することが分かった。これと関連してカテプシンの活性が変化することが明ら かとなった。siRNAや薬剤処理によるリソソームの機能不全によって胚発生は停 止することが分かった。また、カテプシン活性を阻害するとリポフスチン様の構 造体が蓄積することも明らかとなった。マウス受精卵ではリソソーム活性が非常 に高く発生段階特異的に制御されている可能性が示唆された。リソソーム活性を 高く維持することは卵細胞質の品質維持に必要なのかもしれない。, 第105回 日本繁殖生物学会大会}, title = {マウス着床前胚におけるリソソームの機能解析}, year = {2012} }