@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064712, author = {羽澤, 勝治 and その他 and 羽澤 勝治}, month = {Sep}, note = {これまで放射線による細胞増殖・細胞死の過程を考える時,多くの場合は『細胞自身』であった.しかし,細胞外マトリックス(Extra cell matrix ;ECM)は細胞との接着を通じて細胞の形態,増殖,分化,移動,死などの細胞機能を制御する重要な環境因子であり,放射線傷害治療を考える上でECMの制御因子としての研究は極めて重要である.細胞接着性タンパク質の一つであるVitronectin (VN)はECMと細胞表面インテグリンとの橋渡しをすることで両者を接着させる.過去の報告ではインテグリンレセプターantagonismによる放射線増感作用が報告されており,インテグリンを介した情報伝達は放射線損傷後の細胞生存に重要であることが示唆される.本研究ではVNのヒト臍帯血管内皮細胞(HUVEC)に対する放射線傷害緩和効果を検討した.8 Gy(137Cs線源)照射28時間後のHUVECは非照射と比較して約50%の生存率低下が認められた.放射線によってHUVEC内のp53とp21の蓄積が認められDNA損傷に伴う細胞周期チェックポイントが働いていることが示唆された.またVNを基質とするインテグリンリセプターv及び3の増加も認められた.しかし,照射後に精製VNを加えることで放射線による増殖抑制が緩和され,細胞内p53とp21の発現が非照射群と同程度まで下がることが確認された.これらからVNを介したシグナル伝達が放射線による細胞周期チェックポイントを解除し,増殖を支持していることが示唆された.VNによる放射線傷害緩和効果メカニズムの詳細について現在検討中である., 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {細胞接着性タンパク質Vitronectinを利用した放射線傷害治療}, year = {2012} }