@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064708, author = {鈴木, 雅雄 and 宇佐美, 徳子 and アッサワプロンポーン, ナロンチャイ and 飯塚, 敏江 and 劉, 翠華 and 金子, 由美子 and 小林, 克己 and 村上, 健 and 鈴木 雅雄 and 宇佐美 徳子 and アッサワプロンポーン ナロンチャイ and 劉 翠華 and 金子 由美子 and 小林 克己 and 村上 健}, month = {Sep}, note = {低線量(率)放射線生物影響誘導メカニズムの鍵を握るバイスタンダー効果は、プルトニウムから放出されるアルファ線や高LET粒子放射線であるヘリウムイオンマイクロビームを用いた研究が先行する一方で、低LET電磁波放射線を利用した研究は、マイクロビーム照射法の開発を含めた実験法確立の困難さから非常に限られた研究しか行われていないのが現状である。本研究は、高エネ機構放射光科学研究施設BL27Bに設置された単色X線マイクロビーム生物試料照射システムを利用して、低LET電磁波放射線マイクロビームを細胞の限定された部位(細胞核、細胞質)に対して照射したときに観察されるバイスタンダー効果の解析、誘導メカニズムの解明を目的として計画した。用いた細胞は、公的な細胞バンクより供給されたヒト胎児皮膚由来正常線維芽細胞を用いた。X線マイクロビーム照射は、高エネ機構放射光科学研究施設BL-27Bにおいて5.35keVに単色化されたX線マイクロビームを用いた。隣り合った細胞同士が情報伝達可能な密度(約600細胞/直径1.0-1.5マイクロメーター)に培養した細胞の核をヘキストで染色し、コンピューター制御されたシステムにより一つ一つの細胞核の座標を抽出・記憶させ、100%の細胞核とランダムに選択した10%の細胞核にそれぞれ10マイクロメーター角に絞ったマイクロビームを40R照射した。細胞致死効果はコロニー形成法による細胞の増殖死を検出した。得られた結果は、100%細胞核照射での生存率が52%、10%照射の場合が79%となった。ここでバイスタンダー効果を仮定せず細胞核にマイクロビームを照射された細胞のみに致死効果が誘導されると仮定すると、100%照射の生存率実験値より10%照射の細胞集団で期待される生存率は95%と計算される。しかしながら、実際に得られた10%照射の生存率はこの計算値を有意に下回った。また、ギャップジャンクション特異的阻害剤を併用して10%照射を行った場合は、生存率は97%となった。以上の結果から、10%照射の細胞集団で直接マイクロビームを照射された細胞以外の非照射細胞にも間接的なメカニズムで細胞致死が誘導され、それはギャップジャンクションを介した細胞間情報伝達機構が関与したバイスタンダー効果の結果であると考えられる。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {放射光X線マイクロビーム細胞核限定的照射に対する細胞致死効果のバイスタンダー効果}, year = {2012} }