@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064681, author = {清水, 一範 and 本村, 真理 and 清水 一範 and 本村 真理}, month = {Jul}, note = {【はじめに】医療情報システムの標準化は「シームレスな地域医療連携」や「どこでもMy病院」構想などの国政を実現する上でも重要な目標となっている。臨床検査システムも、これらに合わせた標準化を推進する必要がある。当院では、2006年からIHEを採用した臨床検査システムの標準化を試みている。今回は、臨床検査システム標準化の利点と問題点を報告する。 【IHE採用による当院での利点】当院で導入した臨床検査システムの機能的利点として1.臨床検査システムからのオーダが電子カルテにオーダ歴として記載されるようになった。2.患者移動に合わせて検査予約オーダの患者情報が変更されるようになった。3.検査システムと電子カルテから出力されるラベル情報が同一電文で行えるようになった。4.システム更新時に関わる労力が削減された。 【標準化の問題点】施設内でのシステム間連携はIHE採用により標準化が可能となるが、地域連携を考慮すると問題点は多い。1.採血管種類・結果コメントなど標準化されていないマスタ(コード)がある。2.JLAC10コードの設定・運用が困難で、あまり普及していない。3.検査名称が統一されていない。または、標準名称(案)は長すぎてシステムに対応できない。(当院システムでは、名称(全角10文字)略称(半角8文字)であり、実際に約3割が適応不可であった。)4.結果の単位・表示桁数などの統一が不十分である。(血球数など・・) 【今後の展開】検査システムと分析装置接続の標準化について、ヨーロッパのIHEと機器メーカーが中心となり、検討されている。JLAC10に関しては、本年、臨床検査医学会が中心となって「臨床検査項目コード改善委員会」が設置され普及推進に向けた協議が行われている。 細菌・生理検査などは標準化が遅れている分野であり、今後の規格団体の対応に期待する。 【まとめ】臨床検査システムの標準化には解決しなければならない問題点はまだ多く存在する。これらの問題に対して、臨床検査システムに関わる多くの臨床検査技師が標準化の重要性を理解し、システム開発者と協力してシステムを作り上げることが重要である。, 第582回県下国立病院定例連合研究会}, title = {IHEに準拠した臨床検査システム標準化の試み}, year = {2012} }