@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064674, author = {安田, 茂雄 and 今田, 浩史 and 山田, 滋 and 鎌田, 正 and 辻井, 博彦 and 安田 茂雄 and 今田 浩史 and 山田 滋 and 鎌田 正 and 辻井 博彦}, month = {Jul}, note = {【目的】炭素イオン線は優れた線量集中性に加えて高い生物学的効果(細胞致死作用)を有するため、肝細胞癌に対しても根治性と低侵襲性とを兼ね備えた新しい治療法として期待される。当施設では、1995年から2005年までに肝細胞癌に対して行った4つの臨床試験の中で安全性と有効性を確認しながら治療期間を短縮してきた。ここでは現在行っている2回/2日の短期少分割炭素イオン線治療の安全性および有効性を評価する。 【方法】対象は2003年4月から2011年8月までに2回/2日の炭素イオン線治療が施行された照射野外に病変のない肝細胞癌123例。年齢は44-87歳(中央値71歳)、性別は男性84例、女性39例。Child-Pugh分類に基づく肝障害度の評価はAが115例、Bが8例であった。腫瘍の最大径は1.0-14.0cm(中央値4.4cm)であった。炭素イオン線治療の総線量は32.0GyEで開始し、45.0GyEまで増加した。肝有害反応はNCI/CTC v2.0および治療前後のChild-Pugh scoreの変化で評価した。 【成績】経過観察期間に中央値は29ヵ月(範囲6-84ヶ月)であった。肝有害反応は、早期、遅発性ともにGrade3反応を4例ずつ認めた。治療後3-12ヶ月にChild-Pugh scoreが2点悪化した症例は5例で、他は1点以下であった。治療後6ヶ月の時点での腫瘍の縮小効果はCR、PR、SDそれぞれ9例、76例、33例で、PD例はなかった。局所制御率は、全体では1年92%、3年79%で、腫瘍サイズによる差は認めなかった。線量別では40.8GyE以下では1年、3年それぞれ89%、72%、42.8GyE以上ではそれぞれ97%、92%で有意差を認めた。(P=0.029)。生存率は1年、3年それぞれ96%、61%であった。 【結語】2回/2日の短期少分割炭素イオン線治療において重篤な有害事象は認めず、線量増加により局所制御率が向上した。腫瘍の大きさに関わらず、安全で高い効果を発揮できる重粒子線治療は、肝癌治療法の選択肢の一つとして、集学的治療の中で有効に利用できると考えられる。, 第48回日本肝癌研究会}, title = {肝細胞癌に対する短期少分割炭素イオン線治療}, year = {2012} }