@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064663, author = {松本, 孔貴 and 鵜澤, 玲子 and 平山, 亮一 and 幸田, 華奈 and 陳, 剣 and 小池, 幸子 and 和田, 麻美 and 鶴岡, 千鶴 and 増永, 慎一郎 and 安藤, 興一 and 古澤, 佳也 and 松本 孔貴 and 鵜澤 玲子 and 平山 亮一 and 幸田 華奈 and 陳 剣 and 小池 幸子 and 和田 麻美 and 鶴岡 千鶴 and 古澤 佳也}, month = {Jun}, note = {【はじめに】現在のがんに対する放射線治療では、分割照射が標準的に用いられている。炭素線治療では従来のX線治療に比べ少ない分割回数での治療を行っているが(〜十数回)、分割照射であることに変わりはない。単回照射と分割照射では、照射間に起きるDNA損傷の修復や低酸素領域における再酸素化など照射後の反応が大きく異なる。我々は昨年までに、悪性黒色腫由来細胞に対する炭素線の優れた抗転移効果を報告してきたが、この報告も単回照射による結果のみであり臨床における効果を知るには分割照射による実験が必須である。原発腫瘍に本研究では、高転移腫瘍に対してX線および炭素線による分割照射を行い、転移能抑制効果の分割回数依存性と1回線量依存性の検討を行う。 \n【材料と方法】細胞は高転移能を有する事が知られるマウス骨肉腫由来LM8細胞を用いた(RIKEN CELL BANK、RCB1450)。290 MeV/uで加速した炭素線の6 cm拡大ブラッグピーク中心部で照射を行い,基準放射線としてX線(TITAN-320型、200 kVp, 20 mA)を用いた。分割回数は1-5回とし、分割間隔は24時間とした。細胞致死はコロニー形成法で調べ、遊走能および浸潤能抑制効果はそれぞれBoyden chamberアッセイとMatrigel invasionアッセイで調べた。 \n【結果】細胞致死:分割回数の増加に依存して、細胞致死率の減少が確認された(図1)。炭素線照射後ではX線照射後に比べ致死率減少の程度が小さかった事から、分割回数の増加に依存した生物学的効果比(RBE:Relative biological effectiveness)の増加が確認された(表1)。 \n転移能:細胞致死と同様に、分割回数の増加に依存して遊走能および浸潤能抑制効果の低減が見られ,その程度はX線照射群でより顕著であった(図2)。1回線量の大きさと分割回数に着目して解析を行った結果、X線照射群では0.25 Gy〜0.5 Gy程度の低線量を1回線量とした場合、総線量を増やしても有意な転移能の抑制は観察されず(例:遊走能0.25Gy/1回:132.9%、0.5Gy/2回:138.3%、1.0Gy/4回:141.8%)、1回線量が大きくなるに従って抑制率が顕著に増加した(例:遊走能4.0Gy/1回:78.5%、8Gy/2回:53.8%、16Gy/4回:25.8%)。 \n【考察・結論】  分割照射の効果を転移抑制の点から調べた結果,他の生物学的エンドポイントと同様に高LETを有する炭素線では低LETのX線に比べ分割することによる効果の低減が少ないことが細胞・動物実験両方で確認された。臨床で行われている分割照射でも,転移抑制の点で炭素線が優れている事が示唆された。, 第50回日本放射線腫瘍学会生物部会学術大会}, title = {原発腫瘍への分割照射が遠隔転移に与える影響}, year = {2012} }