@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064593, author = {岸本, 理和 and 小畠, 隆行 and 尾松, 徳彦 and 神立, 進 and 鎌田, 正 and 小山, 敦久 and 菅, 幹生 and 岸本 理和 and 小畠 隆行 and 尾松 徳彦 and 神立 進 and 鎌田 正 and 小山 敦久 and 菅 幹生}, month = {May}, note = {[背景] 超音波装置による組織弾性イメージングは以前から行われているが、これまでは定性的や半定量的な評価にとどまっていた。近年、硬さと剪断弾性波伝搬速度(Vs)の関係を利用して、超音波を用いた組織弾性の定量評価(VTTQ:Virtual Touch Tissue Quantification)が可能となったが、その信頼性や物理的推定値との対比に関する検討は少ない。 [目的] 自作ファントムを用いて、VTTQによる測定の信頼性や物理的推定値との関係を検討した。 [方法] ポリアクリルアミドゲルを用いて作成した硬度ファントム(貯蔵弾性率:3.1/6.8/16/25kPa)を作成し、機械固定による測定・放射線科専門医(Dr)と工学部学生(St)の二人による用手的測定を、それぞれ4MHzコンベックス(4C)・9MHzリニア(9L)プローベを用いて10回ずつ行った。ただし,25 kPaファントムは4Cの測定レンジ外のため測定対象外とした。検者内・検者間・深さ・圧迫量・硬さによる信頼性や数値の変動を検証した。 検査の信頼性に関してはSPSSを用いて級内相関係数(ICC)を計算した。また測定値の比較にはt検定を用い5%の危険率で有意とした。 [結果] 機械固定による測定の信頼性は9Lも4Cもどちらも高かった(ICC:1.0, 0.881)。用手的検査の検者内信頼性は9Lでは高かったが(ICC:Dr:0.978, St:0.987)、4Cはやや低かった(ICC:Dr:0.465, St:0.688)。検者間信頼性は高かった(ICC:0.989)。 圧迫量を強くした場合は9Lも4Cも有意にVsは上昇した。深さによる差は機械固定の場合は一定の傾向は見られなかったが、用手的な測定では9Lも4Cも深くなるほどVsは上昇した。 物理的推定値との比較では9Lでは比較的近い値を示したが、4Cで硬いものを測定した場合は15〜30%ほど低めに測定された。 [結論] 検者によるVTTQの用手的な測定において、9Lは信頼性が高いが、4Cはやや低かった。また硬度の高いものを測定する場合、4Cでは物理的推定値より低く測定された。圧迫の強さや深さによっても値の変動が見られた。VTTQを用いた検討を行う場合は、このような性質を理解する必要があると考えられた。, 日本超音波医学会第85回学術集会}, title = {自作ファントムを用いた超音波による組織弾性定量測定の信頼性の検証}, year = {2012} }