@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064527, author = {石井, 徳幸 and 木村, 卓 and 白石, 貴博 and 尾松, 美香 and 谷本, 克之 and 渡邊, 和洋 and 石井 徳幸 and 木村 卓 and 白石 貴博 and 尾松 美香 and 谷本 克之 and 渡邊 和洋}, month = {Feb}, note = {【背景と目的】PET/CT検査では、CT撮像時に発生するCTトランケーションアーチファクトによりCT値から推測される511keVの消滅放射線の減弱係数μの推定値に誤差を与えると考えられている。PET/CT装置では正確なCT値の推定よりもCTトランケーションアーチファクトを抑制する方がPET画質を担保する上で重要であると考えられているため、多くのメーカーはCTの拡大再構成を導入してきた。当施設に2009年より設置されているSIEMENS社製PET/CT装置biograph16では吸収補正用CT(AC-CT)に拡大再構成(68cmφ)を使用しているが、2007年より稼働している東芝社製PET/CT装置Aquiduoには拡大再構成アルゴリズムは存在しておらず、2011年にリリースされたソフトウエアにおいて初めて拡大再構成アルゴリズムが導入された。そこで、本報告では東芝製トランケーション補正用ソフト(TCA)のPET定量値への影響を評価した。 【方法】PET校正用線源である68Ge/68Ga密封線源をトランケーションが発生する場合及び発生しない場合を想定してガントリ内に配置し、CTによる吸収補正後に3分間のエミッション撮影を行った。画像再構成は臨床検査と同じ条件(OSEM, iteration;4,subset;16,Gaussian filter 8.0mm)で施行し、ROI解析によりPET画像のSUVmaxを比較評価した。また、臨床データにおいてもTCA補正の有無により影響を評価した。 【結果】TCA補正によりCT画像上におけるトランケーションアーチファクトを抑制することができ、さらに視覚的評価からPET画像における画質改善も認められた。一方、断面内視野中心部におけるSUVmaxをTCA補正有りと無しで比較した(Fig.1)ところ、TCA補正有りの場合に約20%のSUVmax値の上昇が認められた(Table 1)。この現象はトランケーションを発生させた場合と発生させない場合のいずれの実験状況においても同様に認められた。また、臨床データにおいても同様に評価したところTCA補正の有無で最大20%の誤差が生じており、その誤差は肝臓や脊椎などの体幹部において生じていた。これらの結果をうけてファントム実験におけるTCA補正によるCT値の変動をROI解析したところTCA補正時にCT値が10倍の値を示すことが明らかとなった。 【考察と結論】東芝製TCA補正はCT値を大きく変動させ、その結果、PET定量値に20%の誤差を与える結果になっていると示唆された。現在、同様な検討をbiograph16で検証するのと共にTCA補正により生じたCT値の増加が減弱補正値μにどの程度影響を与えるのかを検討している。, 第58回関東部会研究発表大会}, title = {CTトランケーション補正によるPET定量値への影響}, year = {2012} }