@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064498, author = {平山, 亮一 and 松本, 孔貴 and 鵜澤, 玲子 and 幸田, 華奈 and 野口, 実穂 and 加瀬, 優紀 and 松藤, 成弘 and 伊藤, 敦 and 古澤, 佳也 and 平山 亮一 and 松本 孔貴 and 鵜澤 玲子 and 幸田 華奈 and 松藤 成弘 and 伊藤 敦 and 古澤 佳也}, month = {Feb}, note = {【はじめに】放射線の生体への相互作用は、大きく直接作用と間接作用に分けられる。そしてX線のような低LET放射線と重粒子線のような高LET放射線では、細胞致死への直接作用と間接作用の寄与率が異なることが知られている。特に低LET放射線による細胞致死への間接作用の寄与率は2/3程度とされているが、重粒子線のような高LET放射線であっても、間接作用は50%程度あるという報告がある(Chapman et al., Radiat. Environ. Biophys. 1979, Ito et al., Radiat. Res. 2006, Hirayama et al., Radiat. Res. 2009)。重粒子線がもたらす特徴的な生物効果として、大きい生物学的効果比(RBE)や小さい酸素増感比(OER)があるが、放射線作用を見る限り直接作用や間接作用の細胞致死への寄与率の違いだけでは、これらの特異的な生物効果を十分に説明できない。そこで、本研究では重粒子線の直接作用と間接作用がRBEやOERとどのような関係になっているのかを検討した。 【材料と方法】CHO細胞に、OHラジカル捕捉剤であるDMSOを添加してX線(200 kVp)とFe線(≈ 200 keV/µm)を照射し、DMSO濃度に増加に伴うCHO細胞の細胞生存率上昇から、細胞致死に対する間接作用の寄与率を算出した。また、大気下ならびに低酸素下での細胞生存率曲線を直接作用と間接作用による線量効果関係に分け、Fe線のRBE値ならびにOER値を求めた。 【結果】細胞致死におけるFe線のRBE値は大気下では2.77、低酸素下では5.06であり、OER値は1.47であった。また、直接作用によるRBE値は大気下で3.89、低酸素下で6.25となり、直接作用が大きいRBEを生じさせることがわかった。さらに直接作用によるOER値は1.25となり、低いOERを示した。 【結論】重粒子線の直接作用が、重粒子線特異的な生物効果をもたらすことがわかり、X線の直接作用と比べ、細胞致死に対する質的違いも示唆された。, 第14回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {重粒子線の直接作用がもたらす生物効果}, year = {2012} }