@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064493, author = {尾松, 美香 and 渡邊, 和洋 and その他 and 尾松 美香 and 渡邊 和洋}, month = {Oct}, note = {[目的] 磁石式入れ歯である磁性アタッチメントを装着した患者のMRI検査は、静磁場によって義歯に内蔵されている磁石の磁化が低下し、歯根に埋められている磁性金属板であるキーパーと義歯との吸着が低下することを防ぐため、義歯を外して施行する。しかし、義歯を外してMRI検査を施行したにもかかわらず、キーパーと義歯との吸着が低下したという報告がある。MRI静磁場によってキーパーがどのような力を受けるか、また、静磁場暴露前後でキーパーの残留磁束密度に変化があるか否かを調べた。 [方法] 義歯用キーパー(Hicorex Slim4013、日立金属社製)(直径4.0 mm、厚さ0.8 mm)4個を円柱形ファントムにサージカルテープで貼付けた。キーパー装着患者のMR検査時の静磁場に対するキーパーの向きと同様に、キーパーが静磁場に垂直になるようファントムを1.5T MRI内に配置し30分間放置した。また、磁気シールドルーム内でガウスメーター(MODEL9200, F.W.BELL.INC)を用いて静磁場暴露前後のキーパー表面の磁束密度を測定した。 [結果と考察] MRI静磁場暴露によりキーパー面が静磁場に平行になるように90°回転したことが確認された。キーパーのように異方性のある形状の磁性体は、磁場中では物体の長軸が磁場方向に配向するような回転力(トルク)を受ける。キーパーは強磁性体の一種である軟磁性体なので、磁場中では強く磁化され、サージカルテープの粘着力を上回るトルクが発生したものと解釈できる。経時変化によりキーパー固定が劣化した患者の場合、このトルクによりキーパーが変位し義歯との吸着が低下する恐れがある。また、残留磁束密度は0.31±0.19 G(暴露前)、0.32±0.27 G(暴露後)であり、マンホイットニーのU検定により有意差は認められなかった。以上より、磁場が印加されると強く磁化されるが、磁場が印加されないときはほとんど磁化されないというキーパーの材質である軟磁性体の性質が確認された。 [結論] MRI静磁場中ではキーパーがトルクを受け変位する可能性があるが、静磁場暴露によりキーパーの残留磁束密度は変化しない。, 第39回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {歯科用磁性アタッチメントキーパーに対する1.5TMRI静磁場の作用-第1報−}, year = {2011} }