@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064468, author = {福島, 芳子 and 福島 芳子}, month = {Sep}, note = {近年の診断・治療技術の発達に伴い核医学診断や放射線治療など,放射線被ばくを伴う検査や治療が多く実施されるようになり,それらを利用した臨床研究も実施されている.放射線を利用する医学研究に参加するボランティアは,健康なボランティアであっても患者であっても,本人の直接的な便益(benefit)となる範囲を超えた放射線量の被ばくをする場合もありうる.そのため,「国際放射線防護委員会」(ICRP:International Commission on Radiological Protection)では医療被ばくとして分類し,ICRP Publication 62(1993)では線量,リスク,研究から得られる社会的ベネフィットの各レベルの関係性についての考え方が診療における患者の被ばくとは別途示されている. また米国においては,米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)が認可した放射性薬剤研究委員会(RDRC:Radioactive Drug Research Committee)による承認制度や放射性物質の取り扱いに関しては,各施設に放射性安全委員会(RSC:Radiation Safety Committee)の設置が求められている. 英国においても,放射性物質投与諮問委員会(ARSAC :Administration of Radioactive Substances Advisory Committee)が保健省の諮問委員会として常設されている. このように欧米においては,医学研究ボランティアに対する放射線防護についての法規制や管理体制が整備されているが,日本においては国際的に求められる基準への対応が十分ではく,各医療機関における研究倫理審査に委ねられている.医学研究ボランテイアに対しては放射線リスクを過小視していないかの確認が求められる所であり,そこには臨床研究支援者としてCRCの役割が求められる.現在,実際に実施されている臨床研究においては問題となるような線量ではないことが,「被験者放射線防護研究会」や,日本核医学会・日本アイソトープ協会の合同委員会による実態調査で明らかになっており,これらの調査を受けて今後の審査・管理体制のあり方について,またCRCの関与について議論したい., 第11回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2009 in 岡山}, title = {臨床研究における被験者放射線防護とは?}, year = {2011} }