@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064438, author = {岩田, 健一 and 山田, 裕 and 中田, 章史 and 小木曽, 洋一 and 土居, 主尚 and 森岡, 孝満 and 西村, まゆみ and 柿沼, 志津子 and 島田, 義也 and 岩田 健一 and 山田 裕 and 土居 主尚 and 森岡 孝満 and 西村 まゆみ and 柿沼 志津子 and 島田 義也}, month = {Nov}, note = {ラットにおけるX線、BHP曝露による肺腫瘍発生の年齢依存性と、複合曝露による肺腫瘍発生の相乗的増加 \n【目的】肺がんの主な要因は多くのアルキル化剤を含むタバコである。一方、胸部CT、特に小児CTの利用拡大により、将来の肺がんリスクに対する関心が高まっている。そこで我々は幼児期のX線照射とそれに引き続くアルキル化剤投与の影響をラットを用いて調べた。 \n【材料と方法】1週齢、5週齢、22週齢のWistarラット(各群20-23匹)に、X線(3.18Gy)を胸部照射し、1週間後、あるいは23週齢時に、 N-nitrosobis(2-hydroxypropyl)amine(BHP)を1g/kg body weightで腹腔内投与し、90週齢打ち切りで肺腫瘍発生への影響を調べた。得られた肺腫瘍組織の病理解析、免疫染色、がん関連遺伝子の変異解析を行った。 \n【結果】(1)肺腫瘍誘発発生率は、X線照射群では年齢と共に僅かに増加し、腺がんは22週齢照射でのみ観察された。BHP投与群では2週齢投与で肺腫瘍発生率が高く、6週齢、23週齢では低かった。つまり、X線とBHPでは年齢依存性の傾向が逆になっていた。(2)複合曝露群では肺腫瘍発生率が単独曝露群よりも増加し、年齢依存性は見られなくなった。(3)X線照射とBHP投与の間隔が長くなると発がん効果は少し低下した。(4)得られた肺腫瘍は、僅かな扁平上皮がんを除き、全てSP-A陽性であり、肺胞上皮?型細胞に由来すると考えられた。調べた全ての腺がんでK-ras、EGFRの変異は検出されず、pERK陽性細胞は約半数の腺がんで局所的に観察された。 \n【考察】以上の結果は若齢時の放射線被ばくの影響が長期間維持され、化学物質による発がんリスクの増加に寄与することを示している。このような長期間の放射線影響の維持は、肺上皮細胞の更新に長時間を要することによる可能性がある。また、X線、BHP共に肺胞上皮?型細胞を発がんのターゲットとしていることが、複合曝露による肺腫瘍発生割合の上昇に寄与していると考えられた。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {ラットにおけるX線、BHP曝露による肺腫瘍発生の年齢依存性と、複合曝露による肺腫瘍発生の相乗的増加}, year = {2011} }