@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064410, author = {廣部, 知久 and 笠井, 清美 and 菅谷, 公彦 and 村上, 正弘 and 廣部 知久 and 笠井 清美 and 菅谷 公彦 and 村上 正弘}, month = {Nov}, note = {胎生期マウスの発生や細胞の分化に対する低線量重粒子線の影響については不明な点が多い。神経冠由来のメラノサイトは胎児期の増殖が盛んな点と分化マーカーとしてメラニンという黒色色素を持つため、細胞の増殖・分化に対する重粒子線の影響を調べるのに適している。胎生18日のマウスの皮膚は、メラノサイトの前駆細胞であるメラノブラストが表皮に多く存在し、表皮メラノサイトの分化も始まっていて、さらに、メラノサイトの最終分化形である毛球メラノサイトも多数見られることから、重粒子線のメラノサイトの分化に対する影響を調べるのに適している。そこで本研究では、神経冠細胞の移動が始まる胎生9日に、低線量域を含む様々な線量(0.1, 0.25, 0.5, 0.75 Gy)の重粒子線をC57BL/10Jマウスに全身照射(線量率0.3 Gy/min)し、胎生18日の胎児の発生や表皮メラノブラスト、メラノサイトおよび毛球メラノサイトを解析することで、胎生期マウスの発生や細胞の分化に対する重粒子線の影響を調べた。その結果、尾曲や短尾、小眼球症、無眼球症等の奇形は線量やLETに依存して増加したのに対し、四肢奇形や内出血ではLETによる差がなかった。表皮メラノブラスト数やメラノサイト数ならびに毛球メラノサイト数も0.1 Gy照射群から線量に応じて有意に減少し、背側より腹側の方が効果が大きかった。表皮メラノブラスト数やメラノサイト数の減少は重粒子線もガンマ線も変わらなかったが、毛球メラノサイト数の減少は重粒子線のLETに依存していた。これらの結果から、重粒子線は低線量でもメラノブラスト・メラノサイトならびに他の細胞の細胞死あるいは増殖・分化抑制を引き起こし、その効果は背側より腹側の方が大きいこと、影響が現れやすい組織があることがわかった。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {マウス個体及び表皮・毛球のメラノブラスト・メラノサイトの発生・分化に対する低線量重粒子線の影響について}, year = {2011} }