@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064381, author = {吉井, 幸恵 and 古川, 高子 and 清野, 泰 and 岡沢, 秀彦 and 森, 哲也 and 佐賀, 恒夫 and 藤林, 康久 and 吉井 幸恵 and 古川 高子 and 岡沢 秀彦 and 佐賀 恒夫 and 藤林 康久}, month = {Oct}, note = {近年、腫瘍の中には、高い腫瘍形成能・治療抵抗性・転移能・低酸素耐性などの性質を有するいわゆる「がん幹細胞」と呼ばれる少数の細胞群が存在し、腫瘍の悪性化に関与していることが明らかとなり注目を集めている。また、がんの根治治療を目指す上で、こうしたがん幹細胞の「居場所」(いわゆる「がん幹細胞ニッチ」)を画像化(イメージング)し、治療していくことが求められている。 一方、我々はこれまでに、PET用低酸素腫瘍イメージング薬剤放射性Cu-diacetyl-bis (N4-methylthiosemicarbazone) (*Cu-ATSM)を開発し、研究を進めてきた。これまでの我々の研究により、*Cu-ATSMが集積する腫瘍内の領域では、血管が乏しく細胞増殖が緩やかであることが明らかとなっている(Oh et al. 2009, Tanaka et al. 2006)。また、海外の臨床研究から、Cu-ATSM集積腫瘍は高い治療抵抗性を示し、転移能も高いことが報告されている(Dehdashti et al. 2008, Dietz et al. 2008)。これに加え、最近我々は、マウス大腸がん(Colon26)腫瘍モデルを用い、こうした*Cu-ATSMが集積する腫瘍内低酸素領域は、がん幹細胞(CD133+細胞)が多く局在し、がん幹細胞ニッチになっていることを明らかにした(Yoshii et al. 2010)。 さらに、我々は、64Cu-ATSMを用いた腫瘍内がん幹細胞ニッチを標的とした内用放射線治療の可能性についても検討している。放射性64Cuは、PET検出できるポジトロン核種であると同時に、細胞に障害を与える−線・オージェ電子を放出する核種でもある。上記のColon26腫瘍モデルを用いた検討の結果、64Cu-ATSMを用いた内用放射線治療により、腫瘍サイズの縮小・がん幹細胞比率の低下・転移能の抑制が引き起こされることが明らかとなった(Yoshii et al. 2011)。 本発表では、我々のこうした64Cu-ATSMとがん幹細胞に関する最新の研究成果を紹介し、64Cu-ATSMによる腫瘍内がん幹細胞局在領域を標的としたイメージング並びに内用放射線治療の可能性について言及したい。, 第51回日本核医学会学術総会}, title = {64Cu-ATSMによるがん幹細胞局在領域標的ニッチイメージングと内用放射線治療への応用}, year = {2011} }