@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064319, author = {高田, 真志 and 高田 真志}, month = {Sep}, note = {シリコン検出器を用いたリアルタイム中性子個人線量計は、原子炉施設や加速器施設で使用されているのみならず、航空機搭乗員の放射線被ばくの計測にも応用された [1]。部分空乏層タイプのシリコン素子特有の荷電粒子に対する応答評価が出来ていないために、これまで線量計に用いられている高速中性子検出用シリコン素子の積分量である検出感度は評価できているが、応答関数は評価できていなかった。我々はすでに、部分空乏層タイプシリコン検出器に特有の荷電粒子に対する Funneling 現象を見出し、エネルギー付与に影響を与えることが分っ た [2]。これは本来の空乏層よりも深い位置のエネルギーまで収集することで、大きな信号が得られるものである。 本研究では、この Funneling 現象を考慮したシミュレーションを使い、高速中性子に対する応答特性を評価した。高速中性子用シリコン素子の 5, 15 MeV 中性子に対する応答関数を、産総研国家標準であり、国際比較されて高精度に評価された単色中性子ビームを用いて実測した。シリコンから得られた信号は、MCA で取得され、付与エネルギーは α 線源で校正された。一般的な中性子線源である 252Cf も実測した。さらに、応答関数は MCNPX モンテカルロ計算コードで、中性子による生成された荷電粒子のエネルギー付与をシュミレーションした。荷電粒子によるエネルギー付与には、Funneling 効果と、入射粒子のエネルギーレスポンスが含まれる。計算は、ラジエターのみならず、シリコンでの核反応による生成粒子も考慮した。得られた実測とシュミレーションの比較を中性子 5, 15MeV について、下図に示した。黒実線が計算値、黒丸が実測値を示す。これまでの空乏層のみへのエネルギー付与では、小さい波高値しか得られず、1MeV 以上の成分は得られなかった。本研究の評価では、これまで再現できなかったピークを表現でき、かつ高エネルギー側 も再現できている。本シュミレーションを用いることで、高速中性子検出器の応答関数を細部に渡り評価できる。まだ、不一致な点は見られるが、さらなる見直しを行う。, 日本原子力学会2011年秋の大会}, title = {「高速中性子センサーの応答特性の評価(実測とシュミレーション)」に関する口頭発表}, year = {2011} }