@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064263, author = {藤田, 真由美 and 山田, 滋 and 今井, 高志 and 藤田 真由美 and 山田 滋 and 今井 高志}, month = {Jul}, note = {放射線治療は侵襲のない局所療法であり重要ながん治療法のひとつであるが、生存率改善のためには、転移抑制が重要な課題となっている。細胞の浸潤様式には細胞形態の違いから、タンパク質分解酵素依存的に細胞外マトリクスを分解し移動する間葉性浸潤と、タンパク質分解酵素非依存的に細胞外マトリクスの隙間をすり抜け移動しRHO-ROCKシグナルによる制御が示唆されているアメーバ様浸潤の2種類の浸潤様式が示されている。環境に応じて浸潤様式を間葉性浸潤-アメーバ様浸潤の間でシフトできる癌細胞株が複数確認されていることから、癌の浸潤や転移を抑制する為には、癌細胞が示す浸潤様式の可塑性のメカニズムを理解する事が重要である。我々はヒト膵癌由来培養細胞株MIAPaCa-2を用いてX線及び炭素線照射後の浸潤能変化について比較検討した。その結果、X線照射によりMIAPaCa-2の浸潤能は上昇する一方で、炭素線照射においてはMIAPaCa-2の浸潤能は抑制することを確認した。また、この浸潤能変化にはMMP-2の関与が示唆されたが、MIAPaCa-2は間葉性浸潤-アメーバ様浸潤のシフトが可能な細胞株である為、MMP-2の阻害剤単独処理では浸潤能は抑制できない事を明らかにした。さらに、ROCKの抑制剤単独処理ではMMP-2の発現上昇と共に浸潤能がさらに誘導される事も明らかにした。MIAPaCa-2の浸潤能の抑制にはMMP-2の阻害剤と共にROCKの抑制剤を用いる必要がある事を確認した。これらの結果から、癌の浸潤や転移を抑制する為には、癌細胞が示す細胞の形態や浸潤様式の可塑性から浸潤能を抑制しうる薬剤を選択する必要があることが示唆された。炭素線照射後の浸潤能の抑制機序については現在検討中である。, 第20回日本がん転移学会学術集会}, title = {放射線照射後の膵癌由来細胞MIAPaCa-2の浸潤能変化とその機序}, year = {2011} }