@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064163, author = {今田, 浩史 and 今田 浩史}, month = {Nov}, note = {【目的】本研究では、肝細胞癌に対する炭素イオン線治療における肝体積の経時変化の様態および肝体積と肝機能との関係を明らかにする。 【方法】1995年4月から2003年3月までに重粒子医科学センター病院にて炭素イオン線治療を行った治療対象腫瘍が肝右葉に限局した43例の肝細胞癌患者を対象とし、治療前後の肝体積を造影CT画像および画像解析ソフトを用いて経時的に測定した。ついで、肝体積と肝機能関連因子の変化の関係を検討した。 【結果】治療後の肝体積は、照射域では有意に減少し、非照射域では有意に増加した。非照射域の肝体積の増加は主に治療後3か月までの間に見られた。非照射域の肝体積の増加が50cm3以上の群(腫大良好群)では50cm3未満の群(腫大不良群)に比べ、累積粗生存率、原病生存率ともに有意に良好であった。2群間で肝機能関連因子を比較すると血清アルブミン値、プロトロンビン活性、総ビリルビン値は治療前に有意差を認めなかったが、治療後では腫大良好群で有意に良好であった。血小板数は治療前後ともに腫大良好群で有意に高値であった。また、ロジスティック多変量回帰分析により血小板10万/μℓ以上が肝腫大関連因子と考えられた。 【結論】炭素イオン線治療後早期に非照射域の代償性腫大が見られた。腫大体積量により治療後の肝機能および予後に有意差を認めたことから、非照射域の代償性腫大が肝機能の保持および予後の向上に寄与すると考えられた。また、血小板数が代償性肝腫大の有意な関連因子と考えられたが、血小板数は慢性肝疾患における肝線維化の指標であるため、背景肝の線維化の程度が腫大量に影響を及ぼしている可能性が示唆された。, 千葉大学大学院医学薬学府学位論文研究発表会}, title = {肝細胞癌に対する炭素イオン線治療後の代償性肝腫大 −肝機能保持との関係について−}, year = {2009} }