@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064148, author = {塚本, 智史 and その他 and 塚本 智史}, month = {Dec}, note = {精子形成の最終段階(精子完成過程)では、先体の形成、ミトコンドリアの再編成、尾部の構築、精子核の凝縮などが起こり、最後に余分な細胞質は残余小体として取り除かれる。このように精子完成過程では、精細胞の形態は劇的に変化する。オートファジーは、リソソームを分解の場とする細胞質成分の大規模な分解系である。これまで、精子形成過程におけるオートファジーの生理機能は全く不明であった。我々は、GFP-LC3マウスを用いた観察や電子顕微鏡観察から、精子完成過程においてオートファゴソーム様の構造体が出現することを見いだした。そこで、精細胞特異的にオートファジーを欠損するノックアウトマウス(精細胞特異的Atg5欠損マウス)を作製し、精子形成過程におけるオートファジーの生理機能を解析した。まず、精細胞特異的Atg5欠損雄マウスと野生型雌マウスを一定期間同居させたところ、このノックアウトマウスは15週齢頃から不妊傾向を示すことが分かった。次に、このノックアウトマウスの精巣上体尾部から成熟精子を回収して、精子の形態や運動性を解析した。その結果、オートファジーを欠損した精子は、形態異常を示し、結果的に運動性や受精能も低下することが明らかとなった。オートファジー欠損精子に観察された異常の原因をより詳細に調べるために、ノックアウト雄マウスの精巣の病理学的な解析を行ったところ、精細管の内腔側に複数の精子細胞質の集合体から成ると考えられる異常構造体が多数蓄積していることが明らかとなった。以上の結果から、オートファジーは精子完成過程に誘導され、精子細胞質のリモデリングに関与している可能性が示唆される。, BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会 合同大会)}, title = {精子完成過程におけるオートファジーの生理機能の解析}, year = {2010} }