@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064121, author = {谷川, 琢海 and 谷川 琢海}, month = {Nov}, note = {【はじめに】千葉県における患者の受療行動から、二次医療圏の医療機能の変化を明らかにするために、エントロピーモデルを用いた分析を行った。この手法によって、患者の医療機関選択の不確かさを通じ、他圏域への医療依存および医療機関の診療券の分散・集中状況を評価することができる。【方法】解析では平成元年、平成10年、平成16年に実施された千葉県医療実態調査の患者受療行動データをもとに、入院全体および外来全体について、依存度エントロピーと診療圏エントロピーを算出した。解析単位は現行の千葉県医療計画で設定されている二次医療圏とした。【結果】入院全体の受療行動を解析した結果、平成元年以降、依存度エントロピーは千葉、東葛北部、香取海匝、安房でやや小さくなり、これらの医療圏に居住する患者の受療は自圏域に集中する傾向が増していた。診療圏エントロピーは千葉、東葛南部、印旛、市原医療圏でやや小さくなり、これらの医療圏では他圏域からの医療機関への受診が少なくなる傾向が見られた。一方で、山武夷隅長生、君津医療圏では、診療圏エントロピーがやや大きくなっており、これらの医療圏では他圏域からの医療機関への受診が増えている傾向にあった。外来全体の受療行動を解析した結果、平成元年以降、千葉、印旛、市原医療圏での診療圏エントロピーがやや大きくなった。香取海匝医療圏では依存度エントロピーがやや小さくなり、反対に山武夷隅長生、君津医療圏ではやや大きくなった。【考察】山武夷隅長生医療圏では特に、医療資源が他の医療圏に比べて不足していることが指摘されていたが、外来機能での他圏域への依存傾向が経年的に増大していることが示唆された。エントロピーモデルによる患者受療行動の把握は、患者の医療機関選択の不確かさの程度、医療依存度および診療圏の広がり状況を総合的に評価する手法として、医療計画策定のための基礎データになると考えられる。, 第30回 医療情報学連合大会(第11回日本医療情報学会学術大会)}, title = {地理情報システムによる千葉県の医療機能に関する経年評価  〜 エントロピーモデルを用いた患者の受療行動の解析}, year = {2010} }