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アイテム
低酸素の分子イメージング
https://repo.qst.go.jp/records/64094
https://repo.qst.go.jp/records/64094e4922494-9c21-4eb0-ba28-3d434df1abcc
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2010-11-15 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 低酸素の分子イメージング | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
佐賀, 恒夫
× 佐賀, 恒夫× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 活溌な細胞増殖を行っているがん組織においては、腫瘍の増大速度に血管新生が追いつかず、腫瘍組織内に低酸素領域が出現する。腫瘍組織内の低酸素領域の存在は、放射線治療や抗がん剤に対する抵抗性の大きな原因となることは古くから知られていたが、近年の研究により、がん細胞が低酸素状態に適応する過程で、様々な遺伝子発現が惹起され、その結果として、がん細胞がその悪性度をさらに増すことが明らかとなった。以上より、治療を行うにあたって、前もってそのがん組織における低酸素の状態を知ることは、治療方針の決定や治療効果や予後の予測などにおいて重要な臨床的意義を有すると考えられる。 現在、腫瘍内低酸素の状態をPETにより可視化・定量評価する目的で、F-18で標識したニトロイミダゾール誘導体(FMISOやFAZA)とCu-62やCu-60で標識したCu-ATSMの二種類のプローブが主に使用されている。これまでの臨床研究において、双方のPETプローブとも、その腫瘍集積性が腫瘍組織の低酸素状態を反映していること、プローブの多く集積する腫瘍では治療に対する反応性や予後が不良であることが報告されてきた。これらの結果をもとにして、低酸素PETの画像を放射線治療計画に反映させ、がん組織内の低酸素領域に対して、より高い線量を照射しようとする試み(画像誘導放射線治療)が進められている。そのためには、低酸素PETプローブの集積性と治療抵抗性が直接的に関連すること、つまり低酸素PETプローブが高集積を示す腫瘍内の領域に実際に治療抵抗性のがん細胞や難治性環境が存在することを示す必要がある。現在、低酸素PETプローブが高集積を示す部位の生物学的特徴を検討するための、基礎〜前臨床研究が行われ、がん幹細胞との関連も含め、いくつかの知見が得られている。また、現在使用されている二種類の低酸素PETプローブは、低酸素組織への集積機序がお互いに異なっており、それぞれの低酸素プローブの集積が実際に何を見ているのか、その違いと意義を明らかにすることも今後の課題である。 本講演では、低酸素PETイメージングの臨床研究の現状と、低酸素PETプローブ集積の生物学的意義の解明に向けた前臨床研究の成果について解説する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第50回日本核医学会学術総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-11-13 | |||||
日付タイプ | Issued |