@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064080, author = {廣部, 知久 and 江口−笠井, 清美 and 菅谷, 公彦 and 村上, 正弘 and 廣部 知久 and 笠井 清美 and 菅谷 公彦 and 村上 正弘}, month = {Oct}, note = {胎生期マウスの組織細胞の分化に対する低線量放射線の影響については不明な点が多い。マウスのメラノサイトは分化形質としてメラニンという黒色の色素を持つため、放射線の影響を調べやすい。胎生18日のマウスの皮膚は、神経冠細胞に由来するメラノブラストが表皮に多く存在し、表皮メラノサイトの分化も始まり、毛球メラノサイトも見られることから、放射線のメラノサイトの分化に対する影響を調べるのに有利である。そこで本研究では、神経冠細胞の移動が始まる胎生9日に、低線量域を含む様々な線量(0.1, 0.25, 0.5, 0.75 Gy)のガンマ線をC57BL/10Jマウスに全身照射(線量率0.3 Gy/min)し、胎生18日の毛包、表皮メラノブラスト、表皮メラノサイト及び毛球メラノサイトの発生・分化に対する影響を調べた。その結果、皮膚あたりの毛包の数は、背側も腹側も0.1 Gy照射群から線量に応じて有意に減少し、背側より腹側の方で効果が大きかった。また、表皮メラノブラスト数や表皮メラノサイト数も0.1 Gy照射群から線量に応じて有意に減少し、背側より腹側の方が効果が大きかった。さらに、毛球メラノサイト数も、0.1 Gy照射群から線量に応じて有意に減少し、背側より腹側の方が効果が大きかった。これらの結果から、ガンマ線は0.1 Gyでもマウスの皮膚の毛包の発生を阻害し、表皮メラノブラストの増殖・分化、さらに表皮・毛球メラノサイトの分化を抑制することが示唆された。また、その効果は背側より腹側の方が大きいことがわかった。これらの結果から、ガンマ線は低線量域でも神経冠細胞の分化抑制、表皮メラノブラストの細胞死あるいは増殖阻害を引き起こす可能性が考えられる。, 日本放射線影響学会第53回大会}, title = {マウス胎児のメラノサイトの分化に対する低線量ガンマ線の影響について}, year = {2010} }