@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064079, author = {和田, 麻美 and 和田 麻美}, month = {Oct}, note = {粒子線治療ではこれまでの放射線治療に比べて線量の局所集中性に優れることから、患者に対する負担や治療コストを低減できる少分割照射の可能性が調べられている。現在放射線医学総合研究所で行われている非小細胞肺がんに対する重粒子線治療の局所制御率は、18〜4回分割照射はLQモデルに基づいたTCPモデルで説明できるが、1日照射はモデル計算よりも多くの線量を要する傾向にある。1日照射は、厳密に言えば20分程度のタイムラグを含む2分割照射になっており、このことは、亜致死線量修復のカイネティックスからも照射後数分〜数十分のスケールでの回復があるように、その間に初期修復が起こっている可能性がある。また、マウスの足掌部皮膚反応をエンドポイントとし、感受性を調べるために行われた1〜6 回分割照射実験では、2〜6回分割の線量応答関係ではLQモデルで再現出来たが、1回照射では、高LET の高線量側で逸脱する傾向が判明している。このことからも1回照射と分割照射の間には異なるメカニズムがあると考えられる。以上のことから、本研究ではX線及び炭素線を用いて腫瘍細胞(A549:非小細胞肺がん細胞)の生存率をエンドポイントとし、0〜60分間隔での短時間修復効果を調べた。また、単純なLQモデルでは再現出来なかった一回照射の応答特性を調べるために、正常細胞(NB1RGB: ヒト新生児皮膚線維芽細胞)の生存率をエンドポイントとして、1回及び2〜4分割での分割/非分割効果を調べた。 放射線科の先生方にとって、重要な基礎データーになると確信できた。今後とも粒子線治療の更なる高度化に向けて研究していきたい。, 日本放射線影響学会 第53回大会}, title = {重粒子線少分割照射における正常細胞および腫瘍細胞の生存率と初期修復}, year = {2010} }