@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064073, author = {高木, 亮 and 長谷川, 安都佐 and 小藤, 昌志 and 森川, 貴迪 and 鎌田, 正 and 高木 亮 and 長谷川 安都佐 and 小藤 昌志 and 森川 貴迪 and 鎌田 正}, month = {Oct}, note = {【目的】 通常の放射線治療で難治とされる、頭頸部領域の粘膜悪性黒色腫に対する化学療法併用炭素イオン線治療で抗腫瘍効果と正常組織反応を確認し、良好な局所制御と長期生存を得る。(第?相臨床研究) 【方法】 2001年4月〜2010年3月までの間、当院で化学療法併用炭素イオン線治療を施行した、頭頸部粘膜悪性黒色腫89症例90部位を対象として解析を行った。 炭素イオン線治療は、1回線量3.6GyEを週4回、16回照射で総線量57.6GyEの照射を行った。また、化学療法は、DTIC:120mg/m2 第1-5日、ACNU:70mg/m2 第1日、VCR:0.7mg/m2 第1日を1コースとして、炭素イオン線治療開始時にあわせて同時併用とし、以後4週間おきに計5コースを目標に行った。 対象症例は男性37例、女性52例であり、平均年齢は59.7歳(26〜74歳)、部位は鼻・副鼻腔が73例、口腔9例、上・中咽頭5例、眼窩3例であった。全例治療前N0M0であり、T1:7例、T2:15例、T3:22例、T4:32例、術後再発・残存:13例、炭素イオン線治療後の照射野外再発:1例であった。GTV(Gross Tumor Volume)の中央値は28.5ml(1〜325.8ml)であった。  【結果】 全例において、炭素イオン線治療を完遂した。正常組織反応のうち、治療後3ヶ月以内の早期反応ではGrade3が皮膚で1例、粘膜で21例認めたが、それ以外の症例ではGrade0~2に留まっており、遅発反応では全症例がGrade2以下であった。治療後6か月以内の局所一次効果ではCR17例、PR44例、SD29例、PD症例はいなかった。5年局所制御率は78.4%、5年粗生存率は63.2%であった。 【考察】 頭頸部粘膜悪性黒色腫に対する炭素イオン線治療の有効性を確認するため、当院では当プロトコールでの治療以前にN0M0症例を対象として炭素イオン線単独の臨床試験を行ってきた。従来のX線を用いた放射線治療と比較して高い局所制御を得られたが、治療直後より遠隔転移で予後不良となる症例を多数経験した。そのため、2001年より、DAV化学療法併用炭素イオン線治療を開始した。正常組織反応では、早期に最大でGrade3までの反応を認める症例が見られたが、遅発反応では全症例がGrade2以下であり、重篤な副作用は発現していない。化学療法を併用することにより粗生存率の向上が得られた。GTVと局所制御率や粗生存率との間に有意な相関を認めており、現在更なる局所制御の向上を目指して、GTV60ml以上の大きな腫瘍に対しては64GyEへ投与線量を増加し、第II相臨床試験研究を継続している。, 第7回日本粒子線治療臨床研究会}, title = {頭頸部粘膜悪性黒色腫に対する、化学療法併用炭素イオン線治療}, year = {2010} }