@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064028, author = {臺野, 和広 and 今岡, 達彦 and 西村, まゆみ and 奥谷, 倫未 and 高畠, 賢 and 島田, 義也 and 臺野 和広 and 今岡 達彦 and 西村 まゆみ and 奥谷 倫未 and 高畠 賢 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {がん細胞の表現型は周囲の微小環境に依存して変化することが知られており、この表現型の変化にはエピジェネティックな制御機構が関与していることが推測される。乳がんについては、興味深いことに、ラット乳がん細胞を他個体の正常微小環境内(乳腺周囲脂肪組織)に移植すると正常組織が発生することが報告されている(Maffini, et al., Am. J. Pathol., 167:1405, 2005)。しかしながら、その表現型の変化に関わる分子機構は未だ不明である。 本研究では、微小環境による乳がん細胞の表現型の正常化に関与する分子機構を明らかにすることを目的とし、まずMaffiniらの報告の追試を行った。そして、これまでに5 x 105個の乳がん細胞を移植した3個体、計9ヶ所の乳腺周囲脂肪組織から、約78%(7/9)の発生率で、形態的に正常な乳腺組織の発生を観察している。現在、この乳がん細胞の表現型の変化においてエピジェネティックな制御を受けている可能性のある遺伝子を探索するため、移植した乳がん細胞とその後発生した乳腺組織における遺伝子発現とゲノムDNAメチル化パターンの変化を解析しており、その結果について報告する。 一方、通常は造腫瘍性を持たない乳腺細胞株が、放射線被ばくを受けた動物個体の乳腺周囲脂肪組織に移植されると、腫瘍を生じるという現象も報告されており(Barcellos-Hoff, et al., Cancer Res., 60:1254, 2000)、放射線が微小環境を介して間接的に発がんに関わる可能性が示唆されている。現在、放射線被ばくを受けた動物個体の乳腺周囲脂肪組織への移植実験を行っており、その結果についても報告する予定である。, 平成22年度京都大学原子炉実験所専門研究会}, title = {微小環境による乳がん表現型の正常化とその分子機構の解明}, year = {2010} }