@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064005, author = {鈴木, 雅雄 and 鶴岡, 千鶴 and 劉, 翠華 and 内堀, 幸夫 and 北村, 尚 and 永松, 愛子 and 浅香, 智美 and 山中, 理代 and 鈴木 雅雄 and 鶴岡 千鶴 and 劉 翠華 and 内堀 幸夫 and 北村 尚}, month = {Sep}, note = {2007年度の大会で高LET炭素イオンと鉄イオンを急性照射したときのヒト正常細胞の細胞致死効果と遺伝子変異誘発効果に対する細胞応答(バイスタンダー効果)に関して、炭素と鉄イオンで異なる応答が生じることを報告した。また、炭素イオンを時間的に低フルエンス照射(1mGy相当のイオン数を約8時間掛けて照射)したとき、急性照射の時と同様なバイスタンダー効果が観察された。今年度は、高LET鉄イオンを時間的に低フルエンス照射したときの生物効果をヒト正常細胞に対する細胞致死効果と遺伝子突然変異の異なる二つのエンドポイントについて調べた研究成果を報告する。鉄イオン(エネルギー:500MeV/n、細胞照射位置でのLET:200keV/um)の低フルエンス照射は、放射線医学総合研究所重粒子がん治療装置(HIMAC)を用いて、通常の生物照射実験に対してイオン強度を1/1000以下の弱めたfaint mode により、約8時間掛けて1mGy相当のイオン数をヒト正常細胞に照射した。その後それに引き続き200kV X線を急性照射してX線に対する細胞致死と誘発突然変異を調べた。コロニー形成法による細胞の増殖死を指標とした細胞致死効果は、X線単独で1.5Gy照射した時の細胞生存率に比べて、鉄イオン低フルエンス前処理を施した細胞集団に有意な差は現れなかった。hprt遺伝子座を標的として、6チオグアニン耐性コロニーの出現頻度より検出した突然変異誘発効果は、細胞致死効果同様X線誘発突然変異に有意な差は観察されなかった。同様の実験で炭素イオン(エネルギー:290MeV/n、細胞照射位置でのLET:13.3keV/um)の低フルエンス前照射ではX線単独照射群に対して4.0倍高頻度に突然変異誘発が増強されたことと合わせて、高LET鉄イオンの照射を受けた細胞は、自らが周囲の細胞と何らかのシグナル伝達を介してコミュニケーションを取ることが出来ないほどの重篤な細胞損傷を受けていることが示唆される。現在イオンビームを低フルエンスで照射された細胞において、バイスタンダー効果誘導に関与するタンパク質の同定ならびにタンパク質発現レベルでのメカニズム解明を目指して研究を継続している。, 日本宇宙生物科学会第24回大会}, title = {高LET鉄イオンを時間的に低フルエンス照射したときのヒト正常細胞に対する生物効果}, year = {2010} }