@misc{oai:repo.qst.go.jp:00064004, author = {高田, 真志 and 須田, 充 and 萩原, 拓也 and 濱野, 毅 and 今関, 等 and 鎌田, 創 and 高田 真志 and 須田 充 and 萩原 拓也 and 濱野 毅 and 今関 等 and 鎌田 創}, month = {Sep}, note = {高速中性子に対する生物影響評価(マウス/ラットなど)を行うために、大強度中性子照射場を、重陽子 4MeV、500 マイクロ A を厚いベリリウムターゲットに照射することで構築した。その中性子場の吸収線量分布(中性子/ガンマ線)、空間分布、エネルギースペクトルを実測し、得られた結果から RBE を推測した。 1.緒言 生物の高速中性子に対する影響を評価するために、放医研に中性子照射装置 Neutron exposure Accelerator System for Biological Effect Experiments (NASBEE) が導入された。タンデム加速器で加速された 4MeV 重陽子(500 microA)を厚いベリリウムターゲットに照射して、中性子を発生させる。照射室は、特定菌が無い照射室(SPF)と一般的な照射室の 2 室が利用可能であり、現在、マウス/ラットを用いた研究が行われている。とくに、発がん感受性、寿命短縮、胎児発育への影響、発ガン(白血病、T リンパ腫など)などが永年観察されている。本研究では、生物影響評価に必要な照射中性子ビームの特性(エネルギースペクトル、吸収線量分布、空間分布)を評価した。 2.中性子エネルギースペクトル 中性子エネルギースペクトルは、1/2 インチ厚さのナフタレンベース有機液体シンチレーターを用いて、アンフォールディング法、2ゲイン法で得た(右上図)。薄い検出器を用いることで、中性子感度とガンマ線感度を下げた。中性子とガンマ線は波形処理で弁別し、シンチレーターの応答関数は MCNPX コードで計算をした。中性子エネルギースペクトルは最大9MeV に及び、高エネルギー側から、Be(d,xn)反応、Stripping 反応、冷却水など周囲物質での散乱の 3 成分を確認できる。エネルギースペクトルは、別途、東北大 FNL で TOF 計測した d(3MeV)-Be の結果と比較検討した。 3.吸収線量分布 中性子とガンマ線のそれぞれの吸収線量分布は、組織等価型ガス比例計数管(A150 プラスチック壁と炭素壁)を用いて 計測した(右下図)。線量比率は、中性子が82%、ガンマ線が18%である。同様に吸収線量の空間分布、深度分布も 計測した。得られた結果は、 組織等価電離箱の計測値と良い一致を示した。空間分布として、サンプル照射位置で、吸収線量が平坦(±2.5%)な領域を直径 12cm 確保できている。吸収線量分布から RBE として 3.5-4を推測した。これらのデータは、生物の中性子影響を評価するうえで欠かすことができないものであり、現在、マシンタイム公開し、中性子照射希望者を募っている。, 日本原子力学会「2010年秋の大会」}, title = {高速中性子を用いた生物影響研究用中性子照射場}, year = {2010} }