@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063977, author = {磯野, 真由 and 小西, 輝昭 and 大津, 昌弘 and 中山, 孝 and 井上, 順雄 and 小西 輝昭}, month = {Sep}, note = {【目的】胎生期の発達段階の脳内では、神経幹細胞は増殖をしながら中枢神経系を構成するニューロンやアストロサイト、オリゴデンドロサイトへと分化する。そのため、この時期における放射線被ばくにより、神経機能不全や小頭症、発達遅滞のような神経障害が引き起こされる。本研究では、C57BL/6由来のES細胞から調製した神経幹細胞を用いて、神経幹細胞の増殖能および分化能に対するX線照射の影響を検討した。 【方法と結果】増殖条件下の神経幹細胞に種々の線量のX線を照射したところ、5 Gy以上照射された細胞は、細胞数が顕著に減少し、その後増加しなかった。一方、1 Gy照射された細胞は、照射後1日目では細胞数に有意な増加は見られなかったが、2日目以降は対数増殖を示した。さらに、リアルタイムRT‐PCR解析法および蛍光免疫染色法により、生存細胞は神経幹細胞のマーカーであるnestinを発現することを確認した。次に、1 Gy照射後4日目に細胞を継代し、増殖条件下で培養したところ、細胞は非照射細胞とほぼ同じ倍加時間で増殖した。また、継代した細胞を神経系細胞への分化誘導条件下で培養すると、ニューロンのマーカーであるNF-H陽性のニューロンや、アストロサイトのマーカーであるGFAP陽性のアストロサイトが出現した。このとき、nestinの発現が低下し、ニューロンのマーカーであるMAP2や、GFAPの発現が上昇した。 【結論】神経幹細胞は1 Gyの照射を受けた後においても、増殖能と、神経系細胞への分化能を維持することが示唆された。, 第20回日本保健科学学会学術集会}, title = {ES細胞由来神経幹細胞の増殖と分化におけるX線照射の影響}, year = {2010} }