@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063944, author = {柿沼, 志津子 and 滝本, 美咲 and 藤本, 真慈 and 甘崎, 佳子 and 鬼頭, 靖司 and 太田, 有紀 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 滝本 美咲 and 甘崎 佳子 and 鬼頭 靖司 and 太田 有紀 and 島田 義也}, month = {Jun}, note = {【目的】胎児期被ばくによって、小児白血病の増加が報告されているが、実際には環境因子や遺伝的因子あるいは放射線とこれらの因子との複合影響についても検討する必要がある。MLH1遺伝子は、DNAミスマッチ修復遺伝子の一つで、そのヘテロ欠損は家族性非腺腫性大腸がんを、ホモ欠損は幼児期にTまたはB細胞白血病を発症することが報告されている。本研究では、遺伝的に胸腺リンパ腫になりやすいMlh1欠損マウスを用いてリンパ腫発生や原因遺伝子であるIkarosの変異のスペクトラムを解析することで、被ばく時年齢依存性のメカニズムを解明することを目的とした。 【方法・結果】Mlh1欠損マウスの非照射群および胎生17日と生後2週齢にX線2Gyを全身照射し、発生したリンパ腫を解析した。2週齢照射群では、非照射群に比べて胸腺リンパ腫が高頻度に発生し潜伏期間が有意に短縮した。Ikaros遺伝子の変異は、1塩基リピート配列に生じた欠失によるフレームシフト変異でタンパクの発現が消失した。一方、胎仔期に照射した群では、胸腺リンパ腫の有意な増加は認められず、予想外に脾臓のリンパ腫が早期に発生した。DNA解析の結果、TタイプとBタイプのリンパ腫がそれぞれ50%で、脾臓のリンパ腫においてIkarosの変異は全く認められなかった。 【結論・考察】本研究により、Mlh1欠損マウスのリンパ腫は、胎仔期被ばくと生後の被ばくでは発がんのスペクトルが異なることを明らかにした。また、胸腺リンパ腫の原因はIkarosの変異であるが、脾臓のリンパ腫は異なるメカニズムであることが示唆され現在原因遺伝子を探索中である。, 第20回KTCC学術集会}, title = {Mlh1欠損マウスのリンパ腫発生における被ばく時年齢依存性}, year = {2010} }