{"created":"2023-05-15T14:46:32.139560+00:00","id":63856,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"29e213ab-6155-42b1-95e3-9dbf5e69a47f"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"63856","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"63856"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00063856","sets":["10:29"]},"author_link":["629991","629992"],"item_10005_date_7":{"attribute_name":"発表年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_date_issued_datetime":"2010-03-15","subitem_date_issued_type":"Issued"}]},"item_10005_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"白色X線を100-200µm の間隔で並んだ幅20µm 程度のX線スリット状マイクロビームとして腫瘍組織を含んだラットの脳に照射すると、腫瘍組織のみが死滅してX線が透過した腫瘍組織周辺の正常組織はほとんど損傷を受けないとする興味深い現象が報告されている(Laissue et al.,Int.J.Cancer,78,654-660,1998)。この現象の生物学的メカニズムはほとんどわかっていないが、スリット状マイクロビームが照射された領域と照射されない領域が交互に並ぶ組織内の照射条件の特徴から、照射細胞と非照射細胞とが何らかの形で相互作用した結果生ずるバイスタンダー効果がメカニズムの一つであり、さらにその効果における正常細胞とがん細胞の応答の違いが関与した複雑な機構で生じていることが考えられる。本研究は、X線スリット状マイクロビームを照射された細胞集団の致死効果からの回復現象に対する細胞応答の違いを、がん抑制遺伝子p53のステータスとの関係から明らかにすることを目的として計画した。\n 細胞は、正常型のp53遺伝子を持つヒト由来正常細胞2種類、がん細胞株1種類と変異型p53遺伝子を持つヒト由来がん細胞株3種類の合計6種類を用いた。X線スリット状マイクロビーム照射は、BL28B2で行った。白色X線をタングステンと polyimide filmを積層して作成したコリメーターによってスリット幅2.5µm (スリットピッチ200µm) にマイクロビーム化し、ヒト由来の正常細胞およびがん細胞に照射し、その細胞致死効果と致死からの回復を調べた。細胞致死は、コロニー形成法を用い細胞の増殖死として検出した。スリット状マイクロビーム照射後直ちにプラスティックディッシュにプレーティングした場合と照射後12時間炭酸ガスインキュベーター内に保持した後にプレーティングした場合との細胞生存率を比較して、致死効果からの回復現象を評価した。またギャップジャンクションの特異的阻害剤を併用した実験も同時に行い、細胞致死効果および回復現象とギャップジャンクションを介した細胞間情報伝達機構との関係を調べた。\n 正常型p53遺伝子を持った細胞は、ギャップジャンクション特異的阻害剤を併用しない場合にのみ、照射直後の生存率に対して12時間後の生存率が有意に上昇した。しかしながら、変異型p53遺伝子を持った細胞は、ギャップジャンクション特異的阻害剤を併用してもしなくても、直後と12時間後の生存率に差がなかった。以上の結果から、X線スリット状マイクロビームが照射された細胞集団の致死効果からの回復現象は、p53の遺伝子産物が直接的または間接的に関与した一連の細胞応答の一環として誘導されているバイスタンダー効果が密接に関係していることが示唆される。\n\\n実施課題:\n2008B1980:シンクロトロン放射光スリット状マイクロビームに対する細胞致死からの回復現象とp53遺伝子が関与したバイスタンダー効果との関係 (BL28B2)\n2009B1919: スリット状X線マイクロビームに対する細胞致死効果とその回復現象におけるがん抑制遺伝子p53正常型がん細胞と異常型がん細胞の違い(BL28B2)","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10005_description_6":{"attribute_name":"会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等)","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"平成20・21年度重点メディカルバイオ領域課題成果報告会","subitem_description_type":"Other"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"鈴木, 雅雄"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"629991","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"鈴木 雅雄","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"629992","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"conference object","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f"}]},"item_title":"シンクロトロン放射光スリット状マイクロビームに対する細胞致死効果からの回復現象とがん抑制遺伝子p53が関与したバイスタンダー効果","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"シンクロトロン放射光スリット状マイクロビームに対する細胞致死効果からの回復現象とがん抑制遺伝子p53が関与したバイスタンダー効果"}]},"item_type_id":"10005","owner":"1","path":["29"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2010-03-27"},"publish_date":"2010-03-27","publish_status":"0","recid":"63856","relation_version_is_last":true,"title":["シンクロトロン放射光スリット状マイクロビームに対する細胞致死効果からの回復現象とがん抑制遺伝子p53が関与したバイスタンダー効果"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T21:18:13.684441+00:00"}