@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063702, author = {吉田, 光明 and 吉田 光明}, month = {Nov}, note = {ヒト腎細胞癌(RCC)には第3染色体短腕(3p)の欠失型構造異常が頻発することは周知の事実であり,RCCの発生に関わる最も重要な変化として注目されている。本研究では、染色体レベルにおける変化という視点から,RCCの発生や進展について考察してみた。まず,3pにおける欠失領域に着目して多くの症例を見てみると,現在,候補として注目されているがん抑制遺伝子の存在領域だけではなく,短腕の動原体近傍から末端まで実に大きな範囲にわたって消失している。このような大きな領域の染色体欠失によって生ずるゲノムの不均衡(アンバランス)も発がんの過程において何らかの役割を担っている可能性が考えられる。RCCでは、さらに3pの欠失型構造異常以外にも実に多種多様な染色体異常が認められる。この事実は、染色体レベルでの異常という点に着目した場合,がんの発生機構は一つではなく,複数の過程が存在するという可能性を示している。また,最初に生じたゲノムの不均衡ががん細胞の分裂過程においてさらなる不均衡を生み出し,浸潤や転移能力を持つより悪性な癌へと変貌していくことも予想される。, 第60回染色体学会2009年度年会}, title = {染色体異常を基点としたヒト腎細胞癌の発生・進展機構}, year = {2009} }