@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063697, author = {田ノ岡, 宏 and 巽, 紘一 and 辻, 秀雄 and 野田, 攸子 and 勝部, 孝則 and 石井, 洋子 and 大津山, 彰 and 落谷, 孝広 and その他 and 田ノ岡 宏 and 巽 紘一 and 辻 秀雄 and 野田 攸子 and 勝部 孝則 and 石井 洋子 and 大津山 彰}, month = {Nov}, note = {さきに、放射線誘発変異p53 を導入したトランスジェニックマウスにメチルコラントレンで誘発した自家腫瘍を実験遺伝子治療の標的とした予備結果を報告した。今回はその総括とする。 ベータ線反復照射によってマウス皮膚に発がんさせると、その線量―効果関係はしきい値型となり、1/3の腫瘍にp53変異がみられる。この中からexon 6に9 bp欠失のあるcDNA をクローニングし、これを導入したpTE50トランスジェニックマウスを得た。この胎児fibroblastでは5 Gy照射後のp21発現誘導が抑制され、変異p53がdominant-negativeに働くことが示唆された。マウス皮下にMCA 0.02 mgを注入し一年間の発がん率を追跡すると59%(90%が線維肉腫)となり、同腹から得られた野生型マウスに比べて1.7倍、すなわち42%増大した。この腫瘍に対して、変異p53のpromoter/enhancerに設定したsiRNA no.220をアテロコラーゲン法によって、腫瘍が直径5 mmを越えた時点で隔日に4回注入すると、23例中4例が10日以内に消失した。この内3例は51-116日再発せず完全治癒例と認められ、ほか2例に増殖抑制がみられた。この結果は同種自家腫瘍に対してX線局所照射で得られなかった成績である。さらに移植腫瘍では21例中7例に増殖抑制を認めた。siRNA no.220に反応のあった腫瘍の総数を自家、移植含めると全体44例の30%であり、変異p53依存性腫瘍の推定頻度42%に近い値であった。移植腫瘍(line TT18)では、siRNA no.220がアポトーシスを誘導した。一方野生型マウス腫瘍では自家15例移植10例のいずれにもsiRNA no.220の抑制効果はみられなかった。以上から、siRNA no.220は変異p53の発現を抑制し、この腫瘍に温存されていた野生型p53 の働きを回復させ、腫瘍を消滅させたものと結論された。(Cancer Gene Therapy, in press, online 6/26/2009), 日本放射線影響学会 第52回大会}, title = {放射線誘発変異p53を導入したマウスにおける発がんの実験遺伝子治療}, year = {2009} }