WEKO3
アイテム
DNA二本鎖切断はLET増加に伴い増加するのか?減少するのか?:(3)DSB生成収率の増減ファクターは何か?
https://repo.qst.go.jp/records/63692
https://repo.qst.go.jp/records/63692ead4ebb3-2c4a-488b-b1f3-a7850bed6270
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2009-11-16 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | DNA二本鎖切断はLET増加に伴い増加するのか?減少するのか?:(3)DSB生成収率の増減ファクターは何か? | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
平山, 亮一
× 平山, 亮一× 古澤, 佳也× 平山 亮一× 古澤 佳也 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 高LET放射線の特徴として、光子放射線のような低LET放射線に比べ、細胞致死効果が高いことは良く知られている。一方で、細胞致死の主要因がDNA分子の損傷であることも多くの実験から裏付けられており、中でもDNA二本鎖切断(DSB)は細胞致死に大きな役割を果たす損傷と考えられている。高LET放射線では電離密度が高いため低LET放射線に比べDSBがより多く生成され、高い細胞致死効果を生じさせるとされているが、過去の報告を概観すると、DSB生成収率がLET依存的に増加する報告と、LET依存的に減少する報告がそれぞれ多数あり、大きく二大別されることがわかった。そのような報告の中で、横谷らはOHラジカルの影響をできるだけ排除した環状プラスミドDNAならびに照射環境をつくり、放射線の直接作用がもたらすDSB生成収率をLET依存的に調べた。その結果、LET増加に伴いDSB生成収率が増加することを報告している。一方、寺東らは環状プラスミドDNA、線状ファージDNAと培養細胞内DNAのDSB生成収率とLETの関係を同一条件下で調べ、3つの異なるDNA試料のDSB生成収率はLET依存的に減少する傾向を報告している。 この2つのグループの実験条件における放射線の作用に着目すると、直接作用が主作用となる横谷らのグループはLET増加に伴いDSB生成収率は増加する傾向を示し、直接作用と間接作用が混在する実験系の寺東らのグループではDSB生成収率は減少する傾向を示したと言える。また、我々も培養細胞を用いた実験系において大気下での照射実験では寺東らと同様の傾向を観察し、大気下よりも間接作用の寄与が低いと考えられている無酸素下での照射実験では横谷らと同様な傾向を示した。すなわち、LET増加に伴ってDSB生成収率を増加させる、もしくは減少させるファクターの1つとして放射線作用の程度が関わっていることが示唆される。本口演では、DSB生成収率のLET依存性を左右するファクターを推察し、その理論的裏付けを議論する。 |
|||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会第52回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2009-11-13 | |||||
日付タイプ | Issued |