@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063662, author = {辻, 厚至 and 曽川, 千鶴 and 須尭, 綾 and 須藤, 仁美 and 小泉, 満 and 樋野, 興夫 and 原田, 良信 and 佐賀, 恒夫 and 辻 厚至 and 曽川 千鶴 and 須尭 綾 and 須藤 仁美 and 小泉 満 and 原田 良信 and 佐賀 恒夫}, month = {Jul}, note = {悪性中皮腫はアスベスト曝露が原因であり、これまでのアスベスト使用量の推移から、今後数十年間にわたり患者数の増加が予測されている。中皮腫は、非常に予後が悪く、5年生存率が5%未満と報告されている。しかし、早期(I期)の患者に限れば5年生存率が約40%であり、早期発見できれば予後の改善に大きく寄与することが期待される。中皮腫マーカーのひとつであるERC/mesothelinは、細胞膜表面抗原のひとつであり、プロテアーゼにより切断され、N末側は血中に放出されることから血液診断に、C末側は中皮腫表面に残ることから組織免疫染色に よる病理診断に利用されている。このC末側を認識する抗体を画像診断薬として開発すれば、中皮腫の早期発見に寄与できると期待される。 材料と方法:抗体をI-125(クロラミンT法)およびIn-111(CHX-A-DTPA)で標識し、ヒト中皮腫細胞株(H226)を使い、細胞結合実験、競合阻害実験、内在化実験を行った。ついでH226細胞をヌードマウスの皮下に移植し、放射性標識抗体の体内動態を調べ、SPECTイメージングを行った。 結果と考察:細胞結合実験より、I-125標識抗体とIn-111標識抗体の免疫活性は、それぞれ76.4%と65.0%であった。競合阻害実験から求めた、親和定数は、それぞれ9.9X108M-1と1.3X109M-1であった。また、ERC/mesothelin低発現細胞株へはほとんど結合せず、この抗体はERC/mesothelinに特異的に結合することが明らかになった。内在化実験では、37℃でのインキュベートにより、細胞膜表面の放射能が緩やかに減少したことから、ERC/mesothelinに結合した抗体は、細胞内に緩やかに移行することが明らかになった。体内動態実験より、In-111標識抗体は投与腫瘍へ4日後には5%ID/g以上の集積を示したが、I-125標識抗体はほとんど集積せず(1%ID/g未満)、in vivoにおいても抗体は内在化し遊離したI-125が体外へ排出されたことが示唆された。In-111標識した抗ERC/mesothelin抗体とネガティブコントロール抗体の投与4日後の腫瘍/血液比は、それぞれ2.44と0.66であり、in vivoでも腫瘍への特異的な集積が認められた。この抗体による画像診断には金属核種での標識が適していることが示されたことから、In-111標識抗体でSPECTイメージングを行ったところ、移植腫瘍を陽性描画することに成功した。これらの結果から、この抗体による悪性中皮腫の画像診断の可能性が示された。, 第12回基盤的癌免疫研究会}, title = {悪性中皮腫早期画像診断を目指した抗体プローブの開発}, year = {2008} }