@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063630, author = {長谷川, 純崇 and 長谷川 純崇}, month = {Oct}, note = {フェリチンは細胞内の主要な鉄貯蔵タンパク質であり、細胞内鉄を制御することによって生命体システムの恒常性維持に重要な役割をしている。近年、新たな機能が明らかとなりつつあり生化学的にも興味深い分子であるが、分子イメージング分野においては、優れたMRIのレポーター遺伝子として注目が集まっている。今回、将来的ながんの遺伝子治療への応用を見据えたフェリチンレポーターによる遺伝子発現イメージング法を紹介する。  エレクトロポレーション(電気穿孔法)を用いたがん遺伝子治療は、従来のウイルスベクターによる方法と比べ安全で新しい治療法として期待されている。しかし、導入された遺伝子の発現部位や時期を非侵襲的に評価する方法は未だ確立しておらず、大きな課題となっている。そこで、我々は、マウスモデルを使ってエレクトロポレーションによるがん組織への遺伝子導入およびその発現をMRIおよび蛍光でイメージングすることを試みた。この目的のため、レポーター遺伝子としてヒトフェリチン重鎖(FHC)遺伝子と赤色蛍光タンパク質(RFP)遺伝子を選択し、その両遺伝子が挿入されたプラスミドDNA(pCAG-FHC-RFP)を作製した。培養ヒトがん細胞にこのプラスミドDNAを導入したところ、蛍光タンパク質の発現を確認するとともに、FHCレポーター遺伝子発現によりT2強調MRIで低信号になることを観察した。次にヌードマウスの皮下移植腫瘍にエレクトロポレーションでpCAG-FHC-RFPを導入したところ、RFP遺伝子の発現をインビボ蛍光イメージングで、更にFHC遺伝子の発現をT2強調MRIで可視化することに成功した。この方法は、蛍光イメージングに関してはもちろんのこと、MRI撮像についても生体内の内在性鉄を利用するため、外部からの造影剤等の投与を必要としない安全な方法であり、高い解像度で遺伝子発現部位を同定できる利点を有する。エレクトロポレーションによるがん遺伝子治療にとって有用な方法と考えられ、将来的にがん遺伝子治療を計画・評価するための分子イメージング法となる可能性が示唆された。, 第37回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {レポーター遺伝子による腫瘍内遺伝子発現インビボMR/蛍光イメージング}, year = {2009} }