@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063584, author = {森田, 明典 and 王, 冰 and 田中, 薫 and 榎本, 敦 and 松本, 義久 and 細井, 義夫 and 鈴木, 紀夫 and その他 and 王 冰 and 田中 薫 and 松本 義久 and 鈴木 紀夫}, month = {Nov}, note = {我々はチロシンホスファターゼ阻害剤として広く用いられているオルトバナジン酸ナトリウム(バナデート)が、DNA損傷誘導アポトーシスを抑制し、その抑制作用の標的分子がp53であることを明らかにした。これ迄に、バナデートのp53に対する抑制機構として、その構造を不活性型構造に変化させること、不活性化されたp53にはDNA結合能がなく、照射後のp53標的遺伝子の転写活性化が阻害されること、さらにp53遺伝子型の異なる細胞株、およびp53 shRNAの細胞内恒常発現によって得られたp53ノックダウン細胞株の比較から、バナデートの抗アポトーシス作用のp53特異性を報告している。今回、他のp53阻害剤との比較や、ミトコンドリア局在シグナルを付加した改変p53ベクター導入実験等を実施し、詳細なp53経路の解析を進めた結果、バナデートの強いアポトーシス抑制効果は、近年注目されているp53の転写非依存的なミトコンドリア経由のアポトーシス誘導作用を抑制することに基づくものであることを見出した。具体的には、転写非依存性経路に対するバナデートの効果として、p53のミトコンドリア親和性に関わることが知られているp53のユビキチン化、およびp53のBcl-2との結合を抑制することを見出した。また、上記転写非依存性経路解析系において、p53転写阻害剤であるPFTαは、何れの過程も抑制することはなかった。この発見は、効果的なアポトーシス制御を達成する為にはp53の転写活性を抑制するだけでなく、p53の転写非依存性の経路も抑える必要があることを意味し、より効果的なp53阻害剤を開発する上で非常に重要な知見であると考えられる。また、個体レベルでのバナデートの放射線防護効果を検証するため、マウスモデルでの実験も進行中である。, 日本放射線影響学会 第51回大会}, title = {オルトバナジン酸ナトリウムによるp53転写非依存性アポトーシス抑制機構}, year = {2008} }