@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063133, author = {宇佐美, 徳子 and 江口−笠井, 清美 and 森, 雅彦 and 小林, 克己 and 宇佐美 徳子 and 笠井 清美 and 森 雅彦 and 小林 克己}, month = {Nov}, note = {マイクロビーム細胞照射装置は,低線量の生物影響や,放射線照射による細胞応答などのメカニズムを研究するためになくてはならない装置となりつつある.われわれは,高エネルギー加速器研究機構(KEK)・放射光科学研究施設(フォトンファクトリー, PF)の放射光を光源としたX線マイクロビーム細胞照射装置を開発した.マイクロビーム装置の重要な機能として,個々の細胞を個別に追跡し,解析できるという特徴がある.近年,蛍光抗体法やGFP融合タンパク質など,個々の細胞のタンパク質の挙動を感度よく測定できる手法が進歩しており,マイクロビーム装置と組み合わせることにより,局所的にX線照射によるDNA損傷を誘発させ,それに伴う細胞応答を調べるといったアプローチが可能となった. DNA二重鎖切断の主要な修復経路のひとつである相同組み換え(HR)に関与するRad51のGFP融合タンパク質をCHO細胞で発現させ,この細胞に10μm角のX線マイクロビーム(2〜5 Gy相当)を照射した.照射した細胞のうち,照射後1時間以内にGFP-Rad51のフォーカスが現れはじめるものと,現れないものの2種類が存在することがわかった.照射1時間後に細胞を固定し,PI (propidium iodide) 染色により核内DNAを定量し,細胞周期を特定したところ,GFP-Rad51のフォーカスが現れないものはG1期の細胞であることがわかった.次に,同様に照射した細胞を長時間にわたって追跡し,Rad51タンパク質の挙動を観測した.初期にGFP-Rad51フォーカスが現れた細胞では,しばらくの間フォーカスは残っているが,8時間後あたりから徐々に減少していった.また,初期にフォーカスが現れなかったG1期の細胞の一部に,照射後12時間程度経過すると,フォーカスが現れ始めるものがあることがわかった., 日本放射線影響学会 第51回大会}, title = {放射光X線マイクロビームを照射された細胞におけるRad51タンパク質の挙動}, year = {2008} }